出版社内容情報
普通の市民の中にも広く親しまれている憲法学者・奥平康弘先生が、憲法との関わりを、自分の歩んで来た道を振り返りつつ語る。
内容説明
日本国憲法の施行を高等学校入学の年に迎え、喜寿のいま「九条の会」呼びかけ人の一人として活躍を続ける、奥平康弘。憲法を生きた60年の想いを語り尽くす。
目次
第1章 ぼくが憲法研究者になるまで(憲法学との出会い;研究者としてスタート ほか)
第2章 表現の自由を求めて(表現の自由を求めて;一九七〇年代と「知る権利」 ほか)
第3章 憲法研究者の役割、わが師・わが友(「憲法研究者のけじめ」論;憲法学・憲法研究者と社会とのかかわり ほか)
第4章 九条を抱きしめて(九条と九条の会;憲法の物語性 ほか)
第5章 平和への思い、そして、見果てぬ夢(戦時の記憶;戦後への思い ほか)
著者等紹介
奥平康弘[オクダイラヤスヒロ]
1929年5月19日函館市に生まれる。1953年、東京大学法学部法律学科卒業。東京大学社会科学研究所教授、東京大学社会科学研究所所長、西ドイツ・ベルリン自由大学日本セミナー客員教授、国際基督教大学教養学部教授、神奈川大学短期大学部特任教授を経て2006年立命館大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハンギ
1
奥平康弘さんは東大教授で憲法学者だったが、残念ながら知名度はそんなにないと思う。戦前からの憲法学の流れに時に逆行しながらも、ご自身の意見に基づいた行動をとって来たのは立派だと思う。自衛隊解体、反天皇といった基本的なところを外していないし、憲法九条の会の呼びかけ人の1人だったらしい。主にアメリカの法学に基づいて権力側に柔軟な姿勢を求めて行く態度なので憲法学者にはうってつけだと思ったが、漢文が苦手だったから文学部を避け、東大法学部を受けたらしい。マスコミの自由ばかり守る表現の自由には批判的みたい。2013/11/09
tachi
0
奥平先生の憲法にかける想いが、ひしひしと伝わってきました。2016/05/08
川ちゃん
0
読了2013/09/07