年金制度は誰のものか

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  • サイズ B6判/ページ数 289p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532490300
  • NDC分類 364.6
  • Cコード C0033

出版社内容情報

★第51回 日経・経済図書文化賞受賞作。
脆弱な基礎年金、厚生年金に加入できないパートタイム労働者、問題の多い社会保険庁、放置される世代間格差──。日本の年金制度が抱える複雑で根深い問題を分かりやすく解説し、少子高齢化にも耐えうる改革案を明快に示した、著者渾身の作!

内容説明

年金と生活保護と税制は一体的に改革せよ!政治家や官僚の都合によって複雑怪奇にされた日本の年金制度。少子高齢化が進むなかで、急ぐべき制度改革とは?本書は諸外国との比較を交え、年金問題を分かりやすく解説。年金制度を国民の手に取り戻すための“ガイドブック”、ここに誕生。

目次

第1章 日本に本当の基礎年金はない
第2章 年金財政を考える
第3章 04年改正の狙いと残された重い課題
第4章 雇用者の年金
第5章 国民のための執行機関改革
第6章 日本には手の届かないスウェーデンの年金制度
第7章 英国、カナダの年金制度―所得保障の中の年金
第8章 年金改革の方向性

著者等紹介

西沢和彦[ニシザワカズヒコ]
(株)日本総合研究所調査部主任研究員。1965年生まれ。89年一橋大学社会学部卒業、三井銀行(現三井住友銀行)入行。98年より現職。法政大学修士(経済学)。06年より厚生労働大臣の諮問機関社会保障審議会年金部会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sr-yama

2
「年金制度」が複雑であることを改めて認識した。現行の制度が破綻状態であることが明白である。具体的数値、審議会資料を基に論理的に分析し、論じている。丁寧な記載がされているので読みやすい。また索引が充実しているので、実務にも使える。2012/07/09

哲学者ゲリノビッチ

2
日経ビジネスAssocieで推薦されていたので購入。著者は社会保障審議会・年金部会の委員。審議会の公正性アピールのため(?)、反対意見の言える人間を半ばアリバイ工作として参加させたとのこと。首尾整った文章で現行の年金制度について詳述されており、制度の概要を把握する上では必読。海外の社会保障制度を参照しながら我が国の制度の複雑性を剔抉し、よりシンプルで公平性の高い制度を模索していく。然るにこれで若年層の年金不安が解消するかには疑念も・・。賦課方式を維持したままで、本当に世代間格差は埋められるのだろうか。2010/10/31

だいだい(橙)

0
巷で言われている「年金問題」の本質を、今まで自分が全く理解してなかったということに気付かせてくれた。ありがとう西沢さん。日本の年金制度はわかりづらい。だから私はずっとわかっていなかった。国民は皆同額の国民年金を支払っている(いない人もいるけど)と思って来た。なんと、基礎年金の額も実は自営業とサラリーマンでは不公平だったとは。事実を知れば知るほど、基礎年金の財源を大胆に変えねばならないと思う。少子高齢化だけが問題のように思わされている現実が怖い。選挙権を持っている人は一度ちゃんと問題を理解した方がいい。2013/09/16

ジジ

0
年金について知りたい人は読むべきだと感じた。2009/03/05

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