内容説明
日本の医療はすばらしい。だからこそ、残された課題がある!13回の入院、11回の手術経験があり、日経アナリストランキング3年連続1位の著者が、医療サービスを受ける当事者の視点から、いま手掛けるべき医療改革の具体策を示す。
目次
第1章 今、日本の医療はどうなっているのか?
第2章 医療制度の全体像を知る
第3章 日本の医療の特徴
第4章 一貫して機能分化が進んできた医療改革
第5章 残された課題を考える
第6章 ビジネスの視点
第7章 介護保険と介護ビジネス
第8章 財政逼迫時に何が起きるか
第9章 私の提言
終章 患者へのアドバイスと、有権者として考えてほしいこと
著者等紹介
渡辺英克[ワタナベヒデカツ]
1966年生まれ、東京都出身。90年慶應義塾大学経済学部卒業、株式会社野村総合研究所入社。95年よりヘルスケア分野の企業調査に従事。2000年みずほ証券株式会社入社、ヘルスケアセクター担当シニアアナリスト、19年4月よりエクイティ調査部長を兼務。18年より中央大学ビジネススクール客員教授。15年から17年まで「日経ヴェリタス」紙の人気アナリストランキング企業アナリスト総合部門で3年連続1位獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タナカ電子出版
25
医療費による国、国民、患者、医療従事者、すべての人々にとって現在の医療がどのようになっているのか?現状と未来、提言をまとめた本書☺️今まで騎馬戦型社会で支えてきた社会保障🚶🚶🚶👴これからは肩車型社会🚶👴で支える✨若者は存在は長生き老人を支えるために必用な存在です🍀だから他人事で生きないで❤️当事者意識で生きていこう✴️2019/12/26
エリナ松岡
10
日本の医療制度を俯瞰するような内容です。僕にとっては不得意な分野でありますが、これを読んで医療制度の全体像がざっとですが把握できました。表紙にあるように幾つか提言もあり、将来に対して全く悲観的でないのもよかったです。2020/01/12
teddy11015544
9
患者目線というだけでなく、一般の俯瞰的な立場からの医療と介護の解説と展望、そして考え方の指南の本です。ありがちな感情論的なところはきわめて抑制されている一方で、医療を取り巻くいろんなことにバランスよく詳しく突っ込んでいて、いい本でした。業界人間の私にも知らなかったこともぽつぽつあり、とても勉強になりました。2020/01/17
99trough99
4
素晴らしい内容だった。 謙虚な姿勢で、しかし徹底した情報収集と高い見識と「医療について他人事では考えられないほどの医療体験」によって培われた(この表現は失礼かもしれません、済みません)感覚で嗅ぎ取った「資本市場の世界とは異なる何か」を常に意識しつつ、具体的提案に至る内容。 色々とつぶやき続けましたが、最後に、「p249:近年問題になっているような、タクシー感覚での救急車利用や、終末期をどのように迎えるか、という点は医療の諸々の問題と密接に関わっている」、本当にそう思う、当事者意識大切だと思う。2020/02/28
Noriko S
2
わかりやすく、とても勉強になった。コロナ後の今の現在さらにどうなったか、増補改訂してほしいと感じた。2022/10/05