経済学の宇宙

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  • サイズ B6判/ページ数 490p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532356422
  • NDC分類 331
  • Cコード C0033

内容説明

資本主義は本質的に不安定だ。経済を考え抜いた格闘の軌跡。

目次

第1章 生い立ち―「図鑑」から経済学へ
第2章 MIT留学―学者人生における早すぎた「頂点」
第3章 エール大学―『不均衡動学』を書く
第4章 帰国―「シュンペーター経済動学」から「資本主義論」へ
第5章 日本語で考える―『ヴェニスの商人の資本論』から『貨幣論』へ
第6章 再び米国へ―「日本経済論」から「法人論」へ
第7章 東京とシエナの間で―「会社統治」論から「信任」論へ
第8章 残された時間―「経済学史」講義からアリストテレスを経て「言語・法・貨幣」論に

著者等紹介

岩井克人[イワイカツヒト]
1969年東京大学経済学部卒、72年マサチューセッツ工科大学(MIT)Ph.D.取得。73年エール大学助教授、79年エール大学コウルズ経済研究所上級研究員、81年東京大学助教授、88年ペンシルベニア大学客員教授・プリンストン大学客員准教授、89年東京大学教授、2010年定年退職。現在、国際基督教大学客員教授、東京財団名誉研究員、東京大学名誉教授。主な著書に『DisequilibriumDynamics(不均衡動学)』(日経・経済図書文化賞特賞)『貨幣論』(サントリー学芸賞)『会社はこれからどうなるのか』(小林秀雄賞)、共著に『M&A国富論』(M&Aフォーラム賞正賞)ほか

前田裕之[マエダヒロユキ]
1986年東京大学経済学部卒、日本経済新聞社入社。現在、編集局経済解説部編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

118
岩井先生の、ある意味評伝です。聞き語りをうまくまとめているのはさすがに元岩井ゼミの生徒がインタービューワーだったからなのでしょう。幼少のころからのことを書いてあるのは珍しい限りです。私も同じ年代で、存じ上げてもいるので早く読もうと思いながらやっと読んだという感じです。宇沢・小宮先生の本当のお弟子さんですね。理論的な部分も楽しく読ませてもらいました。早く「言語・法・貨幣論」を出版してくれないですかね。2016/09/24

やまやま

21
日経夕刊「人間発見」コラムに掲載した著者の思想変遷を幼少の頃の体験に始まり展開する。東大闘争時に大学院を留学で開始することが学者として生きる起点のように読めた。これはチャンスであったと思うし、経済学者との出会いは師匠宇沢氏とも引けを取らない。新古典派学者の方が著者を高く評価していた模様であり、ロビンソンとはあまり関わることができなかったというのは、あえてそのような筆致で描かれているのか。貨幣論も有名であるが、むしろ信任論のほうが本書を読んで印象に残った。経済学が利己を規範としてきたことへの反省である。2020/10/31

さきん

19
とても分かりやすく、現時点で疑問や不満、批判を思い付かない。小室直樹氏以来の学問の幅広さを感じた。マルクスやケインズなどの主張がいままで完全に腑に落ちない理由がわかった。また、日本の会社をどう資本主義社会の中で理解したら良いか、法人を元に解き明かす内容に大変感銘を受けた。論文を読んでみたい。2015/12/27

Haruka Fukuhara

14
地元の書店でそう新しい本でもないのに平積みされていて手に取ってみました。とても面白かったです。私の履歴書的な感じ? 宇沢先生と小宮先生の影響が強かったとのこと。2017/07/23

zumi

14
☆5。1•5•8章が面白い。各メディア発表の2015年のベスト経済本に、ピケティと並んでトップ3に入っていることが多い。経済本というより、履歴書に近い。著者が経済は言わずもがな、文学・法律・思想・生物など、あらゆる学問に精通していることに改めて驚かされる。まず1章の生い立ちだけでも。知的好奇心を大事にしたいと思う。言語を基軸に、法と貨幣、どちらにも完全に支配されることない活動を目指して。2016/01/02

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