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デフレとの闘い―日銀副総裁の1800日

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  • サイズ B6判/ページ数 433p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532354312
  • NDC分類 338.3
  • Cコード C3033

内容説明

金融政策現場の舵取り役としてデフレ・不良債権という二つの問題解決に立ち向かった著者5年間の奮戦録。グリーンスパン、バーナンキ、テイラーら多士済々の登場人物、国際会議での臨場感あふれる議論など読み応え十分。今後の日本経済の行方を見据える必読書。

目次

序章 日本銀行副総裁としての5年間を振り返って
第1章 内閣府から日本銀行へ―国会での所信表明
第2章 量的緩和政策をめぐる攻防
第3章 デフレ均衡からどう脱出するか―財政政策、為替レート政策の役割
第4章 スピード違反は物価を上昇させるか?―速度制限論
第5章 量的緩和政策の終了と新たな政策枠組み
第6章 金利引き上げと原油価格高騰
第7章 長期金利の謎から世界金融危機へ―サブプライム・クレジット問題
第8章 マクロ・プルーデンシャル政策と金融政策
終章 再び「デフレ竜」とどう闘うか

著者等紹介

岩田一政[イワタカズマサ]
1946年生まれ。70年東京大学教養学部卒業、経済企画庁入庁。西ドイツ世界経済研究所留学、OECD勤務(経済統計局金融財政政策課)、経済企画庁経済研究所主任研究官を経て86年、東京大学教養学部助教授に就任。同大教授を経て、2001年内閣府政策統括官。03年より08年まで日本銀行副総裁。2008年から09年まで経済財政諮問会議委員。現在、内閣府経済社会総合研究所所長、東京大学名誉教授。主著、『金融政策と銀行行動』(浜田宏一教授と共著、東洋経済新報社、1980年、第21回エコノミスト賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メルセ・ひすい

3
13-132 赤71 デフレ竜が再び!(/ω\)まだ底を打っていないんだよ。副総裁!失政の責任を取るルールが無いのが一番の問題。トップ・幹部にペナルティが必要…年金の削減、退職金の劇的減額。為政者にも絶対必要要件である。総理、大臣の年金過算はそく廃止、議員年金廃止。国民年金で十分! もともと経済的困窮者は諸議員になれないのだから一般国民と同等でよい。…ただし、国民的評価が高かった政治家、上級公務員には集中的に報奨金をあてるべき!当然、評価機関を立ち上げる。★バケツの底の蟹!余りにお粗末ヾ(。`Д´。2010/09/06

海二見

2
横断性条件,複数均衡,NKモデル,収束条件など動学マクロ経済学の知識がちょこちょこと必要な場面があった。第8章でマクロ・プルーデンシャル政策をわりと他書より詳しく扱っており、中央銀行がどこまでその分野に関わるかという問題が個人的には興味深かった。2015/02/03

むとうさん

1
日銀の2006年のゼロ金利解除の際に副総裁として反対意見を述べ、総裁と副総裁が意見不一致のまま政策が決定されたという有名なエピソードを持つ著者。現在でもデフレをどうするかの議論は続いているわけで、当時の経験から学べることは多いと感じる。デフレ脱出の際長期金利が上がるのにインフレ連動債を使って対応、などのアイディアはあまり聞いたことがなかったので新鮮に読めた。時期的に現・安倍総裁が小泉~安倍時代に政権の中枢にいた頃の話。ということは、当然安倍氏の現在の緩和スタンスに影響しているところがあると考えるの自然だ。2012/12/08

kozawa

0
日銀のデフレ対策への世間の誤解に対して。最近幾つか出てはいるが、当事者は事後には説明すべきだろう。印象深いのは、政策選択の中で「国債による負債の大きい日本では、長期金利を上げかねない政策はなかなか取れない」という点か。全部理解しようと思うと経済学の専門的要素多数なので私もそこまでは読み込んでいないが、それでも読む価値あり。本書の内容をコンパクトにまとめた序章を読むだけでもいいかと。まぁ、当事者の弁だけ鵜呑みにするのがいいわけでもないんだろうけど。2010/09/15

強粘結炭

0
動学マクロ経済学をある程度知ってる前提で話が展開されていくので,加藤(2007)『現代マクロ経済学講義』と小宮編(2002)『金融政策論議の争点ー日銀批判とその反論』第3章を参照しながら読むと理解が進むと思います。2018/03/13

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