出版社内容情報
サブプライム危機に揺れるグローバルマーケットに救世主として現れた政府系ファンド。中国、中東など政府主導の巨大マネーがいま世界経済を動かそうとしている。世界を席巻する政府系ファンドの素顔と実力に迫る。
内容説明
誰が動かし、何を狙っているのか?知られざる世界経済の震源地を徹底解剖。新たな実力者の素顔に肉薄。
目次
第1章 四兆ドルの「実力」―ヘッジファンドを超えた政府系ファンド(マネーでつながる欧米と新興国;欧米発の流行語―BRICsとの共通性;国際分散投資の旗手たち―SWF五五年史)
第2章 国家・政府に奉仕するファンドマネジャー(通貨当局の外貨準備運用の進化論;世界が最も注目する中国投資有限責任公司;世界最大の政府系ファンド国・UAE;ロシア危機から生れた政府系ファンド)
第3章 政府系ファンドを持つ意味(財政破綻のリスク;金融危機と「オランダ病」の予防)
第4章 金融グローバル化―無国籍化するマネー(金融危機を下支えした東アジア;グローバル化した不動産投資と政府系ファンド;日本人はいかに「SWF」論議に向き合うか)
著者等紹介
小原篤次[オハラアツジ]
1961年、大阪府堺市生まれ。同志社大学法学部卒業、フィリピン国立大学大学院アジアセンター修士課程修了。チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース銀行)、朝日新聞記者、アライアンス・キャピタル・アセット・マネジメント(現アライアンス・バーンスタイン)等を経て、2004年、新光証券グローバルストラテジスト。2009年から在香港。経済誌などの執筆、テレビ、ラジオ出演多数。日本金融学会、日本国際経済学会、アジア政経学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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