出版社内容情報
緊急書き下ろし!
サブプライム危機の先に待つものは?
景気後退からインフレへ──世界経済は一変する。
日米で大ベストセラーを記録した本編から1年、動乱の経済を読む小冊子。
内容説明
景気後退からインフレへ。経済の未来を示す。
著者等紹介
グリーンスパン,アラン[グリーンスパン,アラン][Greenspan,Alan]
1926年ニューヨーク生まれ。マンハッタンのワシントン・ハイツ地区で育つ。ジュリアード音楽院にてクラリネットを学び、プロのバンド奏者として働く。その後、ニューヨーク大学に進んで経済学を学び、経済学博士号を取得。54年、経済コンサルティング会社「タウンゼント・グリーンスパン」社を設立。74年から77年にかけてフォード政権で大統領経済諮問委員会(CEA)委員長をつとめる。87年、レーガン大統領によってFRB議長に指名され、2006年に退任するまでその地位にあった
山岡洋一[ヤマオカヨウイチ]
翻訳家。1949年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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jj
3
FRB議長をレーガン時代からブッシュ時代リーマンショック前の5期就任。同書上下巻のほか特別版としてサブプライム問題を言及。一般的内容に限られており目新しいものは殆どない。2001年から金利を歴史的な低水準におく政策をとった事が、住宅バブルの一因で、これを放置したという批判はある。一方米国最大の政府系住宅金融機関について、保有資産(住宅債権ローン及びMBS)の肥大化が、米国金融システムの大きなリスクになっているとして、ポートフォリオの大幅削減の必要性を指摘したのは事実。後任のバーナンキが後始末役に。2016/09/28
Mitz
2
1987年~2006年までFRB議長を務めたアラン・グリーンスパンによる、サブプライム問題の考察。日米でベストセラーとなった『波乱の時代』の派生版らしい。たかだか60頁程度の非常に薄い本なのだが、背景知識・金融知識の欠如のため、非常に読むのに苦労した。金利・銀行・証券・為替等、経済の基本を再学習する必要性を痛感したと同時に、「バブルとは何か」という原理的な問題への興味が芽生えた。どのようにアプローチすればよいのか分からないが、自分の好きな‘歴史’という観点から考えてみるのが良いのかもしれない。2013/02/25
ハンギ
1
あんまり目新しい情報はなかった気がするけど、グリーンスパンの入門の入門という感じなんでしょうね。これは本編「波乱の時代」のペーパーバック版序文を邦訳したものです。もちろんこの問題はサブプライムローンについて書かれたもので、世界経済の深刻な状況に対して、それでも資本主義を捨てないグリーンスパンの姿は感銘を覚えます。彼にしてみたら、経済への規制は必要なく、むしろ監視業務を増やせばそれでいいらしい。しかし、銀行や投資ファンドは救われ、家を手放さざるを得ない市民たちは救われなかった、というのはおかしいと思う。2012/10/13
jdrtn640
1
本編は未読だか、単体としても十分読むに値すると思う。2008/11/15
takizawa
1
本家は未読。サブプライム危機以降の状況について触れられている。百年に一度の事態は救済するとの言から(ベアー・スターンズ)、モラル・ハザードには厳しい姿勢が読み取れる(リーマン・ブラザーズ)。2008/11/15