フェアトレード―格差を生まない経済システム

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  • サイズ A5判/ページ数 400p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532352516
  • NDC分類 678
  • Cコード C3033

内容説明

グローバル化の暴走を許すな!途上国を国際貿易システムに無理なく参加させる新枠組みを提言。世界の最重要課題である貧困問題・通商摩擦の解決策を示す。

目次

開発に寄与する貿易
開発ラウンドの必要性
ドーハ・ラウンドでこれまで何が達成されたのか
基本原則―公正な合意の基礎
途上国に対する特別待遇
開発ラウンドの優先課題
どのように市場を開放するか
国内政策の優先課題
アジェンダに載せるべきでないもの
貿易体制への参加
制度改革
貿易自由化と調整コスト
市場アクセス問題の実証的レビュー
シンガポール・イシューの実証的レビュー

著者等紹介

スティグリッツ,ジョセフ[スティグリッツ,ジョセフ][Stiglitz,Joseph]
コロンビア大学教授。2001年のノーベル経済学賞受賞者。1995年から97年までクリントン政権の大統領経済諮問委員長、97年から2000年まで世界銀行の上級副総裁兼チーフエコノミストを務めた

チャールトン,アンドリュー[チャールトン,アンドリュー][Charlton,Andrew]
LSEリサーチ・フェロー。IPD(政策対話のためのイニシアチブ)、UNDP(国連開発計画)、OECD(経済協力開発機構)のコンサルタントなどを経て現職

浦田秀次郎[ウラタシュウジロウ]
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授

高遠裕子[タカトオユウコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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テツ

5
タイトルを直訳すると『全ての国に対する公正な貿易』になるらしい。経済学の知識なんてとんとない僕だけれど、格差が完璧になくなる社会なんていう物は絶対にありえなくても少しでもそれが小さくなるようにした方が全体の利益になるんだろうなあということはぼんやりと解った。グローバル化の名の下に富める者が更に有利なシステムを構築させたら途上国が今以上に大変なことになるのは当然だよなあ。2015/01/20

Francis

2
ドーハ・ラウンドの開始を受けて書かれた国際貿易システムに関する論考。現在の国際貿易システムは発展途上国に利益をもたらす構造になっているかを検証し、発展途上国も恩恵にあずかれる国際貿易システムのあり方を構想する。なお、題名のフェアトレードは英語の題名「Fair Trade For All」の一部を取ったものだが、誤解を招きやすい題名だと思う。解説で書かれているとおり「すべての国に対する公正な貿易」で良かったのでは?2012/10/01

saru

0
発展途上国ではかつての宗主国が大資本である工場などの施設をなかなか手放さず、先住民を酷使している例もあると聞く。2015/02/19

メルセ・ひすい

0
9. 09 貿易の重要性・・ どのくらい自由化するか・・か゛ 重要課題。WTO・ドーハラウンド ・ドーハ開発アジェンド 米VS.欧州 スティグリッツ ・アンドリュー・チャールトン 重要な交渉分野としての①農業、繊維、食料品など途上国が競争力を持つ商品に対するアクセスの拡大 ②海運・建設に従事する未熟練、サービスに対する保護の撤廃を挙げている。しかし、①は抵抗が強く。②は取り上げられてもいない。・・グローバル化の暴走を許してはならない! 途上国を国際貿易システムに無理なく参加させる新枠組みを2007/07/14

k_omni

0
スティグリッツの貿易論。すべての人のための公正な貿易。2023/01/09

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