ITとカースト―インド・成長の秘密と苦悩

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532352417
  • NDC分類 302.25
  • Cコード C3033

内容説明

数千年にわたるカースト制度に縛られ、長期停滞が運命づけられているとまで言われてきたインドが、突如として高成長国に変身したのはなぜか?そして高成長は持続可能か?エコノミストが初めて現地深く足を踏み入れ、11億人の富と貧困の真実に迫る。

目次

第1章 インド社会=見落としていた視点
第2章 だからインドはITを必要とした
第3章 成長に参加できる人、できない人
第4章 インド最下層の現実
第5章 成長撹乱要因としての政治
第6章 それでも成長するインド

著者等紹介

伊藤洋一[イトウヨウイチ]
住信基礎研究所主席研究員、ジャーナリスト。1950年生まれ。73年早稲田大学政治経済学部卒業。時事通信社入社。76~80年ニューヨーク特派員。86年住友信託銀行入社。為替ディーラーを経て、98年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kei

18
昨年訪れたインド。この本が書かれた時から10年程度経過しているので、状況はよくなっていると思うが、やはりカースト制度に基づく差別と農民の貧困にはひどいものがある。IT技術はそのカースト制度を無条件に撤廃し、出来るものが速く効率的にやるという風潮を作り、それが現在のインドの経済発展に繋がっている。インドは第二次産業の発展よりも先に第三次産業が発展した珍しい国である。今後の発展が楽しみな国だと思った。2016/10/18

mittsko

6
07年刊、思い立って印度を訪れた旅行記。以前からある人気ジャンルだが、違うのは、著者が経済ジャーナリスト・アナリストで(TVでもお見かけする)、新興著しい印度市場への関心からこの旅を思い立ち、またそれを自らの「仕事」に結びつけているという点だ。日印関係も変わったものである、そしてそれは大いに歓迎すべきことだ。著者の視点は明解そのもの。表題どおり、古いカーストと新しいITがどう両立するか。その答えをインド人に色々会って話を聞くことで、追い求めます。計1か月弱の滞在でその答えははたして出るのか?! 乞うご期待2018/07/03

kubottar

3
ITといったらインドだな、それくらい軽い気持ちで読んでみたが、現実はかなり切実。2011/01/16

切り刻みジャック

2
インド社会の視点からインド経済を見た本。なぜインドでITが成長しているのか、都市と農村の格差、インドの政治はどうなっているのかなどが書かれている。農村での自殺やReservation Systemについて書かれていた点は良かった。読みやすかった。2012/05/05

Masako3

1
★★☆ ジャーナリストの著者による2000年末中頃のインド社会の所見.今では当たり前のBPOの萌芽期だ.ITや医薬品などでポテンシャルを発揮するインドが、中国と比べて経済発展が芳しくないことなど興味があって読んだ.カーストはよく知られているが、旧ペルシア系パルシーやイスラムとの対立構造など国内が細かく分断されていることが原因の1つと理解した.もう少し学術的な分析も読んでみたいな.2020/07/10

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