内容説明
パネル調査にみる「選択」の軌跡。２０００人の女性の１０年にわたる生活と経済を集積したパネル調査。そのデータから浮き彫りにされる結婚観・就業観・出産と育児・家計のやりくりと消費・格差・幸福感と不安などを多角的に捉えた壮大な記録。
目次
デフレが変えた女性の選択
パネル調査で概観したこの一〇年
均等法世代とバブル崩壊後世代の就業比較
優雅な「パラサイトシングル」像が変容
バブル崩壊前後の出産・子育ての世代間差異
結婚、出産、離婚と所得変化
デフレ下の経済生活、家計、借入
所得格差と階層の固定化
デフレ不況下の「貧困の経験」
デフレ時代におけるリスク対処法
女性の幸福感はどう変化しているか
不安を糧に生きる女性たち
著者等紹介
樋口美雄［ヒグチヨシオ］
１９５２年生まれ。慶応義塾大学商学部卒業、同大大学院博士課程修了（商学博士）。スタンフォード大学客員研究員などを経て現在、慶応義塾大学商学部教授。主著に『日本経済と就業行動』（東洋経済新報社、１９９１年、日経経済図書文化賞）、『雇用と失業の経済学』（日本経済新聞社、２００１年、エコノミスト賞）ほか
太田清［オオタキヨシ］
１９５２年生まれ。京都大学経済学部卒業。経済企画庁、内閣府を経て、現在、政策研究大学院大学教授
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