知財立国が危ない

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532319854
  • NDC分類 507.2
  • Cコード C0034

出版社内容情報

このままでは日本は再び世界の「周回遅れ」になってしまう。特許庁の審査のあり方から知財裁判所、企業の営業機密保護、著作権、コンテンツビジネスまで、知財改革の旗振り役が現状の問題と改革案を緊急提言。

内容説明

こうして「周回遅れ」になった!日本の競争力が失われる!いま、知的財産保護の現場で何が起きているのか、どうすべきなのか?元特許庁長官と科学ジャーナリストが徹底討議。

目次

第1章 気がつけば、日本の知財は世界に抜かれた
第2章 知財重視を逆行させる知財裁判
第3章 営業秘密たれ流しの日本は、世界から2周遅れ
第4章 中小・ベンチャー企業は知財戦略で強くなる
第5章 特許庁はサービス機関になるべきだ
第6章 企業の知財戦略は20世紀のまま
第7章 無防備すぎる中国での知財戦略
第8章 農業の攻めの知財戦略に期待
第9章 医療知財を成長戦略の柱にする
第10章 売り出せ世界へ、クールジャパン
第11章 世界をリードする知財立国を目指せ

著者等紹介

荒井寿光[アライヒサミツ]
知財評論家。1966年東大法学部卒。同年通商産業省入省。96年特許庁長官、01年知的財産国家戦略フォーラム代表、03年内閣官房・知的財産戦略推進事務局長(~06年)を歴任

馬場錬成[ババレンセイ]
科学ジャーナリスト。元東京理科大学知財専門職大学院教授。独立行政法人科学技術振興機構(JST)・中国総合研究交流センター上席フェロー。1940年東京都生まれ。東京理科大学理学部卒業後、読売新聞社入社。94年から論説委員。00年11月退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

18
荒井氏:特許1件6千万円で知の大競争時代(034頁~)。日本の知財裁判は、勝てない・少ない・遅いという3点セット(044頁)。知財訴訟件数が減少(同頁)。日本の損害賠償金はアメリカの100分の1(054頁~)。TPPでも執行が重点交渉項目(079頁)。秘密特許は世界の常識だが、日本では非常識(097頁~)。中小企業のコスト問題もある(第4章)。爆発する中国の知財活動(202頁~)。高森町の市田柿が中国からニセモノが出てきたという(228頁)。看過できない。2015/04/21

くりりんワイン漬け

5
知財戦略としてiPS(京都)が成功し、東陣営がうまく国際的な戦略ができていない現状。大学・企業・政策すべての視点で知財立国戦略を立ち上げたたとの検証をおこなった本。 技術陣、知財戦略を担う担当部門だけでなく、汗をかいて開発したものを会社として事業として本当に汗をかいて収益に結び付ける努力を経営陣、事業部は行ってきたのか?という疑問を私なりに感じた本でした。2015/12/30

だいきとかずき

2
日本が知財立国を目指すとしてから10年を経過し、いまもなお問題点が解決されず、遅々として日本の知財が特許庁や知財裁判を含め、グローバル化されていない、ということが理解できた。知識社会となっている現代日本において、いち早くここに記載された問題点を解決していく必要があると改めて認識できるが、日本は変われるのだろうか?2015/04/06

おせきはん

2
知的財産が重要だと言われ続けてきながら、ガラパゴス化してしまった日本の知財戦略を明らかにしています。トヨタ自動車が燃料電池車関連の特許を無償開放したように、技術開発などの成果としての特許をどのように守りながら活用していくのか、知財戦略が企業経営に重要なテーマであることがよくわかりました。2015/03/17

アイビー16

2
大胆な(?)提言が挙げられている気がするが、今後はその方向で進んで行くと思われる。政治(政策)がよほどしっかりしていないと、本当に”危ない”ことになりそう。(それにしても、何もかもグローバル化だなあ。。。)2015/02/28

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