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不本意な敗戦―エルピーダの戦い

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532318994
  • NDC分類 548.23
  • Cコード C0034

内容説明

倒産から1年半、社員をひとりも切らずに再生。いっさいの取材を断り、沈黙を続けてきた著者が初めて語る。

目次

第1章 モバイルで復活
第2章 技術を途絶えさせてはならない
第3章 エルピーダの多難な船出
第4章 失敗に終わった世界再編
第5章 なぜ更生法適用申請に至ったか
第6章 2つの勝ちパターン

著者等紹介

坂本幸雄[サカモトユキオ]
元エルピーダメモリ社長兼CEO。1947年群馬県前橋市生まれ。70年日本体育大学体育学部を卒業し、日本テキサス・インスツルメンツ(TI)入社。工場長、事業部長、開発本部長を経て、93年取締役副社長に就任。97年には神戸製鋼所とTIとの合弁会社の立て直しのため神戸製鋼所へ転籍、2000年には日本ファウンドリー(現UMCジャパン)社長に就任し、経営難にあえぐ同社再建を成功させる。02年、経営危機に瀕したエルピーダメモリ社長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mazda

29
ご存知エルピーダメモリの社長だった坂本さんですが、日体大出身という異色の経歴の持ち主です。エルピーダの清算に際し、エンジニアを解雇しないことを最重要課題とし、その条件を呑んでくれたマイクロンに事業譲渡しました。広島にあるFab15は、威圧感十分な建物で、今ではDRAMのみならず、フラッシュも作っているユニークな会社です。リストラというと人斬りしか考えてない経営者が多いと思いますが、一度人材を失うと二度と元に戻せないことを肝に銘じて経営してほしいものです。2017/05/16

とびほびこび

27
失敗から学ぶ教示。成功体験は多くとも失敗から学ぶことはそれよりもはるかに貴重だ。事業における選択と集中、本当に大切にすべきは技術力とそれを為す人。日本企業における組織の官僚化を憂い、強いリーダーシップを持つ本物の経営者を育て上げる環境が必要だと氏は訴える。時に歯に衣着せぬ事も平然と言い放ち、DRAM市場の荒波をエルピーダという方舟で舵を取り戦い抜いた姿は正に尊敬に値する。2013/11/05

ラッキー55

7
不本意な敗戦読了。元エルピーダ社長の坂本幸雄氏の著作。 私の元上司のE氏が読んだので、私も読んでみた。私にとって は元TIの坂本さんだ。TI時代には何度かMEETINGで ご一緒した事を覚えている。仕事では厳しい方であったが、 普段、エレベータ等で挨拶するととても気さくな方で、優しい 言葉をかけてくれたことも覚えている。また、エルピーダの社長 として、最も重要だった事は金策だった、とあるが、あのインテル から出資を取り付ける離れ業はさすがといわざるを得ない。2014/03/08

nizimasu

7
エルピーダは2012年に会社更生法を適用したという。まさにドッグイヤーな半導体やDRAM市場の中で様々なジレンマをひしひしと感じていた敗戦記はものすごくひりひりとした企業のドキュメンタリーとしてもすさまじいものがある。多分、読んだ人の多くも他人事とは思えないのではないか。今の日本の経営の脆さみたいなものが言葉の端々からうかがえます2013/10/19

bakumugi

6
NECと日立母体の「エルピーダメモリ経営破綻」のニュースに触れて、日本の半導体はもうダメだな、と感じたことを思いだす。その全貌を社長自ら語った本。扇情的で断片的な報道ではわからなかった経営者の行動や思いが伝わって興味深かった。エレクトロニクス産業は有能な人材、巨額の投資、スピードと先見性、世界的競争力、、マスト要素が多くて大変だよな。横だが、著者の日本企業への提言の一つ、日本企業特有の経営企画部門、いらないという意見、私もこっそり賛成(笑)2014/04/30

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