決断という技術

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532318123
  • NDC分類 336.1
  • Cコード C0034

内容説明

日本人は本当に「決められない」のか?決断する力は覚悟や意思の強さの問題ではない。個人も組織も、「決める」ための仕組みづくりが必要だ。世界をみてきた異分野の三人が語り尽くす、日本人が決断力を身につけるための実践的方法論。

目次

第1章 日本の決断の仕組みを考える(日本人の決定:信頼感がありすぎる?;日本の組織:その決定の特徴;日本の組織における決断)
第2章 どうしたらよいのだろう―決断の技術を考える(組織の決め方のツール;決断の質を高めるには;確率的な発想が大切;時間のコスト意識を高めよう;総合的な決定力)
第3章 決断の練習(そもそもどう決めてよいかわからない;練習のしかた;人生の決断)

著者等紹介

柳川範之[ヤナガワノリユキ]
経済学者。父の仕事の関係で小学校をシンガポールで卒業。高校時代をブラジルで過ごしたのち、大学入学資格検定試験合格。大学も慶応義塾大学経済学部を通信教育により卒業。その後、東京大学大学院に進み1993年博士号を取得。現在、東京大学大学院経済学研究科教授。『法と企業行動の経済分析』(日本経済新聞出版社、日経・経済図書文化賞受賞)等

水野弘道[ミズノヒロミチ]
投資家。英国の投資会社コラーキャピタル(累積運用資産約9000億円)のパートナーとして世界中のベンチャー企業、未上場企業への投資を行う。世界規模のプライベートエクイティ投資会社で初の日本人パートナーと呼ばれる。前職は住友信託銀行で金沢支店勤務などを経てMBA留学、その後シリコンバレー、ニューヨーク支店勤務。現在、欧米、アジアの数多くの投資会社のアドバイザーを務めるほか、京都大学iPS細胞研究所特任教授、大阪大学医学系大学院招聘准教授

為末大[タメスエダイ]
プロ陸上選手。400mハードルの日本記録保持者(2001年エドモントン世界選手権47秒89)。2001年の世界陸上と2005年の世界陸上で銅メダルを獲得。2001年のメダル獲得は短距離系としては日本人初。2000年シドニー、2004年アテネ、2008年北京、と三回連続でオリンピックに出場。現在は米国サンディエゴに拠点を置いている。2010年、アスリートの社会的自立を支援する「一般社団法人アスリートソサイエティ」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魚京童!

14
人間は振り切ることができる生物なんだと思う。やっちゃったほうが早い。そう思ったことがあるのだろう。やってから考えよう。覚悟を決める。やけっぱちになる。体系的に考える。どこかで踏み込む。一線を超える。いろいろな言い方がある。でもそれができる人とできない人がいて、できる人がデキる人だ。それが正しいのだろうか。決めた人のいうことを聞く人がいる。遂行できる人がいる。そうしたら、アイヒマンだ。何が間違っているのだろうか。人間が人間である限り、いつかは、アイヒマン。2024/04/17

tatsuya

13
訓練すれば決断は磨かれる。決定の本質は選ばないことを決めること。複数ある場合は暫定的に比率でウエートを置いておく。何かを決めてる最中はプロセスを客観視する。情報収集→分類して整理→パーツで分析→自分に合うものを見つける→決断→覚悟を決める。あとは、変化に柔軟に対応して比率の微調整などを行う。最初にビジョンや目標に納得できていれば判断に迷いが生まれない。目標の一点を追いかける人は強い。ただ周囲からは我儘な奴だと見られがちで嫌われがち。例としてイチローや中田英寿を挙げていた。2018/01/22

コボちゃん

9
コスパのいい極上の一冊。読んでる感じドラゴン桜の三田紀房っぽい。自分とトリプル3の山田哲人を思い出した。あっけらかんとしたキャラクターだけど無意識にやってるんだろうな。チャンスの多さではなくて決断アンドフォローの回数。2016/05/22

taMa

7
3人の対談形式の読み物です。 何もかも合理的に考えるのも寂しい気がしますが、決断出来ないのもいけませんよね。うまく中間点を見出せればいいのですが。2014/04/25

tatsuya

4
決断という行為を議論する場が与えられたときに、このような対談ができる人は、一体世の中にどのくらいいるのだろうか。ここまで、深く考え、分析し、突き詰められた「決断という技術」を持っている人は少ないと思います。活字に掘り起こされると分かる、できている箇所も幾つかあった。ただ、当たり前に行えているレベルまでには到底至らない。身につけるには、やはり日頃から意識的にトレーニングする必要があるのだろう。時間を空け、付箋を貼ったところを読み返し、普段の生活で実践し、この技術を心に刻み、これからの人生に活かしていきたい。2014/03/05

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