内容説明
グーグル、CD、日本語ワープロなど、人々に感動を生み出せるような大きなイノベーションが生まれるプロセス(イノベーション・プロセス)では、次の3つのステップが段階を追って積み重なっている。筋のいい技術を育てる。市場への出口を作る。社会を動かす。つまり、3つの段階が積み重なってはじめて、人々に感動を与えられるようなイノベーションが生まれてくるのである。
目次
イノベーションプロセスとは
第1部 筋のいい技術を育てる
第2部 市場への出口を作る
第3部 社会を動かす
第4部 イノベーションの発生メカニズム
イノベーターたち
著者等紹介
伊丹敬之[イタミヒロユキ]
1945年愛知県に生まれる。1967年一橋大学商学部卒業。1972年カーネギー・メロン大学経営大学院博士課程修了。一橋大学大学院商学研究科教授を経て、東京理科大学総合科学技術経営研究科教授、一橋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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牧神の午後
2
イノベーションを起こす条件や人材に求められる資質から、組織・環境作りにいたるまで。いつもの伊丹先生らしい軽く見えて深い語り口に引き込まれる。個人的には発明は必要の母という「銃・病原菌・鉄」と思い切り重なって、平行読みしていた時に混乱してしまった(笑)2013/05/10
ken123
1
Good! 伊丹教授の本はこれで5冊目。ここらで一回これまで読んだ本を出版順に続けて読んでみようかな。思考の整理学にあった"積ん読"法の実践。頭の中を整理しつつ、全体の主張を体系化させよう。東工大MOTに行くか理科大MOTに行くか……悩む。2016/05/05
monotony
1
イノベーションというキーワードに関心があり読んでみた。イノベーションを筋の良い技術を育てる。市場への出口を作る。社会を動かすの三段階に分けて解説。解説は読み流しましたが、終章のイノベーターたちへという著者のメッセージは響きました。イノベーションは感動。心に火をつける。2015/06/03
rebanira_itame_man
1
筋のいい技術とは、1.科学の原理に照らして原理的深さをもつ 2.社会の流れのニーズに照らして、人間の本質的ニーズに迫っている 3.自分たちの得意技に照らして、つかず離れずの距離にある。技術の暴走でない自走をする組織。目利きの存在。自走を奨励する組織風土。研究と事業の健全な距離感。顧客イン、技術アウト。マーケットインは、既に顕在化さてている需要を目指そうという発想につながりやすい。2014/08/03
DexDax
0
イノベーションを興す3段階に関し、実例を含め説明いただいています。2015/07/29