日経プレミアシリーズ
さようなら昭和の名人名優たち

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  • サイズ B40判/ページ数 217p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532261955
  • NDC分類 779
  • Cコード C1274

内容説明

たった1000字ほどの文章に、彼ら彼女らの姿に心ふるわせた、あのときの思いを込めて―40年前に逝った桂文樂、古今亭志ん生から、昨年の大滝秀治、森光子、小沢昭一まで、昭和・平成の名人・名優59人に捧げた、あたたかくもせつない追悼譜。

目次

桂文樂(一九七一年一二月一二日没)
柳家金語樓(一九七二年一〇月二二日没)
古今亭志ん生(一九七三年九月二一日没)
大宮敏充(一九七六年一二月二三日没)
三遊亭圓生(一九七九年九月三日没)
林家三平(一九八〇年九月二〇日没)
越路吹雪(一九八〇年一一月七日没)
中村翫右衛門(一九八二年九月二一日没)
文野朋子(一九八七年七月一九日没)
宇野重吉(一九八八年一月九日没)〔ほか〕

著者等紹介

矢野誠一[ヤノセイイチ]
1935年東京生まれ。文化学院卒。演劇・演藝評論家、エッセイスト。菊田一夫演劇賞、読売演劇大賞の選考委員をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

17
著名人を含めた身近な方の訃報によって、人は自分が歳をとった事に気付く。と書かれていたが、確かにその通りだと最近思う。本書は演劇・演芸評論家の著者による59人に対する追悼文。仕事として書いた文で、落語家と演劇人が多く、付き合いや親しさも色々である。言える事の一つは、追悼文は短時日で書くため(時には半日)、嘘のない正直な気持ちが出やすいという事。もう一つは、その方の一生に対する批評となる事だ。人生を演じているのは一般人も同じだが、観られる幸福と不幸が付いて回るのは彼らの宿命だと思う。2016/11/09

筋書屋虫六

2
自称・弔辞評論家の友人は常々「自分は孫に弔辞を読んでもらうような葬式は嫌だ。深いつきあいの友達に頼みたいが、それには早く死なんといけないんだよな」と話す。著者が捧げた追悼文は40年間でなんと59人分。昭和の芸能界で活躍した俳優や芸人に、芸能批評家として観客として友人として言葉を贈る。生前の仕事に対する精確な評価もさることながら、同じ時間を共有したものとして自らの人生に重なるところが一層寂寥感がある。盟友だった談志師匠や小沢昭一さんの追悼文を書くのはさぞ辛かっただろう。昭和という時代への惜別でもあるのかな。2013/06/09

Humbaba

1
他者を笑わせること。それを生業としている人もそれぞれに悩みを抱えている。自分のイメージというものと、その重要性を認識しているからこそ、なかなか本心を見せられない。そのプロ意識の強さは、時には自殺という悲しい結論しか導き出せなくなることもある。2013/08/02

kozawa

1
面白く読んだ。著者が今までに書いて新聞・雑誌に掲載された追悼の文を集めている。時系列順に収録された最初の方は大御所がなくなるたびに「何々の時代が終わった感が」的な文言が出てきてまぁそうだよねぇというのと何度終わってるの(ってそれぞれジャンルが全部同じなわけじゃないが)感も あったりはしたけれど、それはそれで楽しませていただいた。2013/08/09

かわくん

1
出張の新幹線の往復で読み終えた。自分で実際に映画やテレビ、舞台、高座で見た人もおり、名前だけは知っている人、名前も初めて知った人など、さまざまな役者、芸人、歌手などの追悼文である。著者は戦前から映画や舞台を鑑賞し続けた評論家で、特に落語への造詣が深い。映像や音声としてその芸が残っている人は今からその芸に少しでも触れることができるが、そのようなものが残されていない人についてはこのような読み物がその芸や人となりを伝えてくれる。とても興味深く読めた本だった。2013/04/20

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