内容説明
箱入りのお嬢様だらけ、女同士の争いがある、彼氏ができない…。偏ったイメージも先行する女子校の実態は。個性的な指導、高い進学実績で、社会的に活躍する女性を輩出し続ける秘密を、現役教師、著名出身者などへの幅広い取材を元にしながら解き明かす。受験ガイドにない学校紹介も満載。
目次
第1章 減っていく女子校
第2章 女子校だからこそできる教育
第3章 女子校育ちという特性
第4章 人気女子進学校の素顔
第5章 大学系・公立・通信制の個性派女子校
第6章 才能も美しさも女子校で磨いた
第7章 女子校で21世紀をつくる女性になる
著者等紹介
おおたとしまさ[オオタトシマサ]
育児・教育ジャーナリスト。1973年東京生まれ。麻布中学・高校卒業。東京外国語大学英米語学科中退。上智大学英語学科卒業。リクルートで雑誌編集に携わり、2005年に独立。育児・教育に関する執筆・講演活動を行う。各種メディアへの寄稿、コメント掲載、出演も多数。心理カウンセラーの資格、中高の教員免許、私立小学校での教員経験もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミカママ
474
ちょうど十年前の作品、女子校で学ぶということについて、酸いも甘いも噛み分けたはずのわたしであるが(笑)、なかなかに興味深かった。後半の各校の特色は、これから子女を女子校に入れようとしている親世代へのサービスか。各校出身の友人を思い浮かべながら読み進んだ。わたしが今選ぶなら、やっぱり制服だな。女学館の(冬でも)白いセーラー服がうらやましい。2022/11/19
毛利武良
10
☆☆☆☆ 男子校以上に女子校は頑張っている気がする。いつの時代も。女子高なんて、と思っている人にこそ読んでみて欲しいな。2014/03/17
太田青磁
10
秘密の花園のイメージ。清楚なだけでなく、別学だからこそリーダーシップが育まれるというのが印象的。2013/01/27
eco
8
共学推進派の意見に、「学校は社会の縮図であり、現在の、男女共同参画社会とはいえない世の中を是正する試みの一環として、中高のうちから共学とすべき」というのがある。一見もっともに思え、実際これを唱える同僚もいる中で、なかなか違和感をぬぐえずにいた。この本の、「学校が社会の縮図であるとすれば、現在の社会にある『男女不平等な既成概念』がそのまま学校という空間にも持ち込まれることになるのではないだろうか」という簡潔な一文がその違和感をすっきりと言葉にしてくれた。2015/04/04
kenitirokikuti
7
2012年刊行。同著者の「男子校という選択」の姉妹編。男子校、より正確には10代男子は同年齢の女子よりも「弱い」ので、男女別の方が男子にはメリットがあるというものだった。では、女子校の場合は? 学習効果って面よりも、濃密なコミュニティ意識が生じるようだ。たしかに、自分がちょっと知るだけでも、御茶ノ水とかああいう古い女子校OBはめっさうるさい。共学化に超反対される。2019/09/22