内容説明
スポーツに打ち込むのは「素晴らしい」のに、なぜ勉強に打ち込むのは「かわいそう」なのか?中学受験、そして中高一貫校での教育は、子どもを大きく成長させる機会。塾・学校選びから、正しい併願戦略、試験に成功するための心構えまで、この一冊で中学受験の「すべて」がわかる。
目次
第1章 「脱ゆとり」でも中学受験
第2章 塾通いは本当に「かわいそう」なのか
第3章 中高一貫校の「ゆとり教育」
第4章 中学受験を「いい経験」にできるか否か
第5章 中学受験、それぞれのドラマ
第6章 大学合格実績と偏差値、数字の見方
第7章 塾、学校、お金、気になるところ
第8章 中学受験で親子が進化する
著者等紹介
おおたとしまさ[オオタトシマサ]
育児・教育ジャーナリスト。1973年東京生まれ。麻布中学・高校卒業。東京外国語大学英米語学科中退。上智大学英語学科卒業。リクルートで雑誌編集に携わり、2005年に独立。育児・教育に関する執筆・講演活動を行う。各種メディアへの寄稿、コメント掲載、出演も多数。心理カウンセラーの資格、中高の教員免許、私立小学校での教員経験もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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🫧
8
★★★首都圏では四人に一人が中学受験をする時代。中学受験という選択肢は、子どもにとって不幸なのか? *私自身中学受験を経験していますが、「こういうことか」と思うことがありました。子どもに中学受験をさせるか迷っている親向けの本でした。本書では中学受験(特に私立中高一貫校)のメリットを多々挙げていますが、納得することが多かったです。2015/03/14
太田青磁
6
都内の児童の25%が進学するという私立・国立中高一貫校。中学と高校が中等教育として連携することのメリットを強く語ります。一貫校の実態から、入試の実態、塾や予備校にかかる費用や効果についても詳しく説明しています。加熱気味の公立の中高一貫校には、由緒ある私立に対し校風がないと冷静な視点です。私立受験とは進学実績ではなく、校風を買うという主張は実態としてそうなのだろうと。第一志望は本人の意思に加え入ってみたらということも踏まえた併願計画というもの実用的です。とはいえ費用面はもっと突っ込んでほしいところですね。2012/12/29
毛利武良
5
☆☆☆ 受験してみようかな、させてみようかなって考えている人にはお薦め。2014/03/17
おらひらお
4
2012年初版。主に首都圏の中学受験の様子を概観したものです。本書には実例に基づいた話も掲載されていて、結構参考になりました。小学生の上位15%程度が私立中学に行ってしまうと、公立では、なかなか生徒同士の切磋琢磨が生じにくいことも指摘しています。あと塾の重要性も指摘。うちの地方には私立中学はあまりないのですが・・・。2012/12/29
Mari Kondo
3
はっきり言って、今年の中受は失敗したと思ってた。どんなに生徒を愛しても、結局第一志望に受からせることが出来なかったら、室長としては失敗だ。だけど、彼らは泣きながら謝る私に「しつちょーと勉強できて楽しかったよ。受験楽しかったよ」と言ってくれた。保護者にも「室長がいて良かった」とも言ってもらえた。これは失敗なんだろうか?成長したという点だけを見れば成功なんだろうか?もし、誰かが中受をするか・しないかで悩んでたら「した方がいいよ!」と言うんだろうか?呼吸をするように、勉強をするのはいいことなんだろうか?2016/03/09