内容説明
人口増を前提とした日本の社会システムに矛盾が生じている。いま何が起きているのか、これからどうなるのか―。政治経済から、外交安全保障、環境問題まで、私たちが直面する「大問題」を6人の論者がていねいに解説する、大人のための社会科教科書。
目次
第1章 高齢者の意見が通りやすい国
第2章 どうすれば若者が社会を動かせるのか
第3章 今の若者が担う外交で日本は生き残れるか
第4章 年金や医療費を誰が支えるのか
第5章 人が減り、教育に熱心でなくなった国
第6章 未来の地球に何を贈るのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
プラス3
2
何が問題で、どうするべきなのかもわかっている。しかしそれは実行されない。読み終えたあとに残るもの、それは絶望である。2012/04/06
そら。
1
急速に少子高齢化が進んでおり持続可能な社会の構築のために今すぐ対策・実行に移す事が大事。残された時間は少ない。 抜本的に対策を怠ると人口減、税収減、社会保障費大幅増もしくは給付大幅減は免れない。現在の制度は高度成長期に作られたもので時代にそぐわない。 ただし世代間の対立を煽るのではない。世代間格差がある現状と将来の危機をどの世代も認識する事が大事である。 戦後の世界情勢、社会保険導入とその後の変化。待機児童、教育、環境問題。 共感出来る本だった。2017/12/22
星屑
1
正に若年層の入門書。分かりやすい。読んで損にはならないかな。2015/11/19
Mana
1
世代間格差についていろいろと。なんとなく感じていたような部分をしっかりとした文章にしてくれた本。目新しいことはなかったけど、素直に納得できる話が多かった。2012/07/01
葉
0
様々な日本の課題を世代に分けて考えている。1票の価値は高齢化地域ほど高く、日本が若い人ほど損をしてしまう現状に、若い世代の国会議員を導入する案もあるのではないかと読んで思った。ドメイン投票の導入効果は歳が上がるほどあるという結果がある。シルバーデモクラシーではなく、ユースデモクラシーの構築が必要としている。年金や医療を誰が支えるのかとして、構造的な課題があるとしている。少子高齢化と雇用制度、教育熱心にするための改善が必要としている。2016/03/01