日経プレミアシリーズ
梅棹忠夫語る

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  • サイズ B40判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532260972
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1236

内容説明

他人のまねをして何がおもしろい?―未知なるものにあこがれ、自分の足で歩いて確かめ、自分の目で見て観察し、自分の頭で考える。オリジナリティを大事にして、堂々と生きようやないか!閉塞感・不安感に満ちた現代日本人に向け、「知の巨人」が最後に語った熱きメッセージ。

目次

第1章 君、それ自分で確かめたか?
第2章 文章は誰が読んでもわかるように書く―記録と記憶の技術(1)
第3章 メモ/スケッチと写真を使い分ける―記録と記憶の技術(2)
第4章 情報は分類せずに配列せよ―記録と記憶の技術(3)
第5章 空想こそ学問の原点
第6章 学問とは最高の道楽である
第7章 知識人のマナー
第8章 できない人間ほど権威をかざす
第9章 生きることは挫折の連続である
エピローグ つねに未知なるものにあこがれてきた

著者等紹介

梅棹忠夫[ウメサオタダオ]
1920年生まれ。京都大学理学部卒。理学博士。京都大学人文科学研究所教授を経て、1974年に創設された国立民族学博物館の初代館長に就任。1993年に退官し、同館顧問、名誉教授。文化勲章受章。民族学・比較文明学。2010年7月死去

小山修三[コヤマシュウゾウ]
1939年生まれ。国際基督教大学教養学部卒。Ph.D.(カリフォルニア大学デイビス校)。1976年、国立民族学博物館助教授。同教授を経て、2002年より名誉教授。2004年より吹田市立博物館館長。文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

101
梅棹さんの著作からは様々なヒントをいただいたりしましたが、この本にも日常の生活のヒントがたくさんあります。いいたいことをはっきりという人ですが読んでいてこれだけ言われるとすっきりします。和辻さんの「風土」という本はまちがいだらけとか。また、「メモやノートは、あとから自分で見てわかるように書かないとだめ」なんて言葉は悪筆の私にとっては、いつも読むたびにきちんと書こうと思うのですが。2015/11/10

マーム

10
「自分の足で歩いて、自分の目で見て、自分の頭で考える、これが大事や。」「要するに、わたしは自分で見たものしか信用しないし、他人の繰り返しはできないのや。」というあたり、現場重視の梅棹先生の学問のスタイルが端的に表れていて、明快でした。また、「分類するな、配列せよ」「大事なのは検索」という言葉に、野口悠紀雄先生の「超」整理法の原点を見る思いでした。梅棹先生著「文明の生態史観」を読んでみたくなり、現在積読状態になっています。それにしても、梅棹先生は晩年失明されていたとは知りませんでした。2011/01/08

tetuneco

10
人生を楽しみ、諦めない人のいう、「あきらめたらあかんのです」は、重みが違うな。私を生きる強さをもらう。2010/10/14

安国寺@灯れ松明の火

9
「学問から思想は出てこない。思想から学問はあるな」「文化史というのは価値論や。文明史というのは現象論です」――言葉の端々から「思想家」としての強烈なエッセンスが香り立つようです。もうひとつ徹底して感じられるのは、研究者の文章は「芸術と基本的に違う」ということで、難しい言葉を使ったり美的に飾ったりせず、誰が読んでもわかるように書くべきであるという点です。だからこそこの人の言葉は具体的で、堂々としているように思えるのでしょう。今後の日本を担う世代で、ぜひ受け継いでいきたい遺産です。2011/07/30

オカピー

8
これだけ物をズバズバ、はっきり言えることは素晴らしいと思いました。すっきり!小山修三さんとの対談形式で、ずっと最後まで。「自分で見たもの以外は信用できない」最初の項でのタイトルですが、私もそういう考えです。SNSや新聞テレビなどのマスメディアで、飛び交う情報って本当?と思うこと多々。でも、自分で考えたことや、調べたこと、現実に触れるものなどは、ほぼ事実だと思います。情報は、決して鵜呑みにするべからず、惑わされないようにして行こうと思います。2023/07/26

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