内容説明
民主党＝リベラル、共和党＝保守は、本当なの？「ハリウッド映画」「プロスポーツ」「歴史」「イデオロギー」からはじまり、銃規制の是非や公的医療保険への取り組み、対外戦争への賛否など、あらゆる対立軸を気鋭のアメリカウォッチャーが鋭く分析。
目次
第１章 民主党と共和党はどこが違うのか？
第２章 社会価値観をめぐるイデオロギーの激突
第３章 民主党のカルチャー、共和党のカルチャー
第４章 建国以来変わり続けてきた対立軸
第５章 民主党の政策、共和党の政策
第６章 対立軸はどこへ向かうか
第７章 民主・共和両党と日米関係
著者等紹介
冷泉彰彦［レイゼイアキヒコ］
作家（米国ニュージャージー州在住）。１９５９年東京都生まれ。東京大学文学部卒、コロンビア大学大学院修士課程卒。福武書店（現、ベネッセコーポレーション）、ベルリッツ・インターナショナル社勤務を経て、現在は米国プリンストン日本語学校高等部主任。メールマガジンＪＭＭ（村上龍編集長）に「ＦＲＯＭ９１１、ＵＳＡレポート」を毎土曜寄稿（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
6
「オーケストラの場合は一流どころでは最高120ドルだが、後ろの席だと15ドルなどという廉価なものもある。これがシーズンチケットになると、一流のオーケストラでも一回あたり9ドルというようなものもあって、これが結構な枚数出ている…アメリカではクラシックの器楽というのは、必ずしも富裕層の趣味ではない…一般にオーケストラの楽員や学校の音楽教師の年収はそれほど高くはない。と言うよりも、クラシックの楽器をやっているというと、アメリカでは教員と並んで「…報酬よりも生き甲斐を選んでいる生き方」というイメージがあるのだ」2018/06/21
readtuktuk
2
民主党と共和党の価値観の違い、対立軸が丁寧に説明されている本。リベラル対保守、だけではない。「ソーシャル・コンサーバティズム」（社会価値観における保守主義）が共和党のひとつの軸というのがわかった。それで共和党が妊娠中絶や同性愛に反対するのが解明されたけど、どうして遺伝子組み換え作物はOKなのかわからなかった。でも最後の章で、〈現在の文明の利便性や景気を維持するためには、エネルギー創出に技術力を使いたいのであって使用量の抑制という発想が薄い〉〈その背景には「自分たちは無慈悲な大自然の前では無力な存在」だから2009/01/01
punk1978
1
これまで映画や本、またはドラマを通してアメリカの社会というもの、家族観、価値観、宗教観といったものを漠然と理解しようとしてきた。 だがそれらのエンタメコンテンツというのは、特に日本向けに作られたものではないので、大抵“アメリカ的思考”や“アメリカ的文化”を理解している、もしくはそこに身を置いている人びとが消化することを前提に作られているのだ。2013/08/16
ＳＡ
0
共和党と民主党の文脈の移り変わりがややこしい。2012/10/01
ハヤブサの竜
0
なぜか南部に親近感がわくんだよね
