日経ビジネス人文庫<br> 孫子・戦略・クラウゼヴィッツ―その活用の方程式

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日経ビジネス人文庫
孫子・戦略・クラウゼヴィッツ―その活用の方程式

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  • サイズ 文庫判/ページ数 329p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784532197834
  • NDC分類 399.2
  • Cコード C0134

出版社内容情報

東洋戦略論のバイブル『孫子』と、西欧戦略論の雄『戦争論』を対比しつつ、古典の叡智を現代に活かす方程式を紹介。

内容説明

すべての戦略には使うべき状況がある。ビジネスやスポーツ、人生の勝負時、受験やファイナンス…いまに生きるわれわれが、そこで真に活かせる戦略とは何か―。東洋戦略論のバイブル『孫子』と、西欧戦略論の雄『戦争論』を対比しつつ、古典の叡智を現代に活かす方程式を紹介する。

目次

1部 『孫子』と『戦争論』はなぜ対極的なのか(孫武とクラウゼヴィッツ;『孫子』の政治家目線『戦争論』の軍人目線;戦わないことも戦略のうち;戦争の本質―クラウゼヴィッツは、戦場に何を見たか;戦争は二分法ではない―孫武の見出した概念 ほか)
2部 すべての戦略には使うべき状況がある(一対一での振る舞い方―ドイツとフランスの陥った悲劇;ライバル多数での振る舞い方―呉の滅亡;やり直しが利く状況での振る舞い方―勝率をめぐる戦い;やり直しが利かない状況での振る舞い方―徹底した情報収集と適応;勝負師の条件 ほか)

著者等紹介

守屋淳[モリヤアツシ]
中国古典研究家。1965年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。大手書店勤務を経て、現在は中国古典、主に『孫子』『論語』『老子』『荘子』『三国志』などの知恵を現代にどのように活かすかをテーマとした執筆や企業での研修・講演を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

isao_key

10
著者の父も著名な中国文学者の守屋洋先生。親子で中国古典の紹介をされている。かつての宇野哲人、精一先生親子のようである。もっとも本書は、単なる中国古典の解釈に留まらず、東西のと東西の代表的戦略家の著作を比較し検討、解説を施している点が、従来見ないユニークな古典解説本である。また読み進めると、この2作だけではなく、マイケル・ポーターやドラッカーなどの経済書やマキャベリ、将棋、野球など幅広い分野の本からも分析を試みている。現代の古典解釈本では、その古典についての深いアプローチ以外の知識も必要とされているようだ。2016/02/08

vinlandmbit

8
クラウゼウィッツの戦争論は未だ触れていなかったので、孫子の兵法と比較しながら読み解く本書はとても分かりやすく、クラウゼウィッツの思想の特徴を捉えやすかった。2018/07/25

ゆきまさくん

6
「孫子」と「戦争論」という、戦略的発想が対極にある東西の古典から、戦いとは何か、戦いに勝つとは何かを理解していく。すべての戦略には使うべき状況があって、一対一である場合と、多数を相手にする場合との行動は自ずと異なってくる。つまり、すべての戦略には使うべき状況があり、これはビジネスにも応用できる。また、2つの戦略を唱えた孫武とクラウセビッツについても、新たに知り得たことが多かった。参考に概要が掲載されていた、代表的戦略書もいくつか読んでみようかな。2020/03/24

kanaoka 56

4
ナポレオンの征服戦争が、周辺国の国民軍創設につながり、兵士達を体制に縛り付ける正当性確保のため、議会制民主主義が確立した。いわば近代戦争は民主主義の生みの母でもある。 翻って現在、「戦略」は国家戦略、経営戦略として盛んに用いられる。国家の存在価値が問い直され、その絶対性の希薄化を示している。経営では模倣が容易で差別化維持が困難なグローバル化、デジタル化の世界では、体力・地力に勝る者は同質化戦略の採用が妥当であり、それ以外は、変化への柔軟性、スピードが重要となり、激変期に勝ち残る(生命の進化論のように)。 2016/04/21

CTC

3
日経文庫新刊。著者は中国古典の在野研究家。父君も同様で共著も多い。『孫子』と『戦争論』という2つの戦略論の古典を高活用する方法を探る本書。『孫子』は「やり直しが利きにくい状況」で活用されるべき戦略論で、“勝つため”より“不敗”が意識され、常に相手との相対関係からズレるための“詭道”を用いる事が基本方針と。一方『戦争論』は基本的に「やり直しが利く」争いを想定し、相手の最も重要な部位=「重心」を衝き制圧する事を志向する。著者は結局、己を知り、成長し、己に克ち、周囲に支持されれば成果を得られると結論している。2015/11/19

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