内容説明
創業から30年、連結売上高3兆円に届く巨大グループに育て上げた孫正義ソフトバンク社長。高校を中退して留学、19歳のときに立てた「人生50カ年計画」、重病との闘い、ソフトバンクの危機まで―。本人への取材を元に“核”となる時期を描いた半生記。文庫化に当たり、2010年6月の「ソフトバンク新30年ビジョン発表会」で語った“300年成長し続ける企業のDNA設計”などについて加筆した。
目次
人生は限られた時間しかない
ソフトバンク設立
孫のナンバーワン戦略
流通ビジネス事始め
草創期を支えた一〇人の大恩人
病に倒れた孫を襲う内憂外患
時代の寵児たらしめた孫の二乗の兵法
孫正義と西和彦宿命のライバル
ソフトバンクに挑み、敗れていった徒花たち
AX―パソコン規格統一へ動き出す
市場を席巻したDOS/V
ソフトバンク成長物語
大胆な戦略を裏打ちする緻密な計算
三〇〇年続くインターネット財閥
著者等紹介
滝田誠一郎[タキタセイイチロウ]
ノンフィクション作家。1955年東京生まれ。青山学院大学卒業。またジャーナリストとして雇用問題、人事問題をテーマにした取材・執筆活動も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シュラフ
22
孫正義を知るということは日本のIT業界の歴史と経緯を知ること。この本はわりと孫正義のビジネスが詳しく書かれていて勉強になる。まずソフトバンクという会社はそもそもはPCのソフトの卸売業からはじまり、そのソフト卸売業を補完する意味合いでITものの出版業をはじめたとのこと。そしてその後は株式公開、積極的なM&A展開など推し進めている。驚くなかれ・・・この本の初版はなんと1999年!だからまだその後に続くブロードバンド事業や携帯事業は書かれていないのだ。いかに孫正義の事業拡大が猛スピードで展開しているかが分かる。2015/05/04
Hidetada Harada
11
孫さんは自身の将来の事を真剣に考えた人なんだと思えた。自分の将来なんて、当たり前過ぎて真剣に考え切れない人が多数ではないかなと。人の見方が変わりました。2017/06/28
kakaka@灯れ松明の火
2
孫さんファンが書いた半生記かな。1999年6月刊行版に加筆、修正したものなので、多少違和感があるかもしれません。12年後の今の状態から過去のことを読むのも面白いものです。2011/10/23
ジェンダー
1
ソフトバンクという会社はいろいろやり過ぎていまいちどんな会社かわかりづらい所はありますが、この本を読むと創業当初から現在までの動きが書かれていてわかりやすく、理解出来ます。孫さんが語っている事が少しは理解出来ます。2012/11/28
隣のトロロ
0
2000年前に書かれた本で孫正義側からの目線なので基本良いことが書いている。ほかの孫正義関連と内容が薄いが、その分ヤフージャパン起業時の情報が盛りだくさんなので意外と楽しめる。2017/07/09