日経ビジネス人文庫
統計学を拓いた異才たち―経験則から科学へ進展した一世紀

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  • サイズ 文庫判/ページ数 504p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784532195397
  • NDC分類 350.12
  • Cコード C0133

内容説明

ギネスビールの社員が開発した酵母の増殖数の驚くべき検定法、死に至る“最適”な毒の量、ドイツ軍の暗号を解読した天才―。数と確率にまつわる29の統計学史上のエピソードを物語風に綴った、肩の凝らないサイエンス読み物。

目次

紅茶の違いのわかる婦人
歪んだ分布
かの親愛なるゴセット氏
厩肥の山を調べ上げる
「収量変動の研究」
「百年に一度の洪水」
フィッシャーの勝利
死に至る分量
ベル型曲線
当てはまりのよさを検定すること〔ほか〕

著者等紹介

サルツブルグ,デイヴィッド[サルツブルグ,デイヴィッド][Salsburg,David S.]
1931年生まれ。1966年コネチカット大学統計学科博士課程修了(Ph.D. in Statistics)。1968年米ファイザー社(Pfizer)に就職、同社中央研究所上級研究員を経て1994年同社退職。現在、統計コンサルタント

竹内惠行[タケウチヨシユキ]
1962年生まれ。1986年横浜国立大学大学院経済学研究科修士課程修了(経済学修士)。1989年東京大学大学院経済学研究科統計学専攻第二種博士課程単位取得退学。福島大学経済学部助教授を経て、大阪大学大学院経済学研究科准教授

熊谷悦生[クマガイエツオ]
1965年生まれ。1992年大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了(工学修士)。1995年大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程単位取得退学。1997年博士(理学)(大阪大学)。現在、大阪大学大学院基礎工学研究科専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

34
第1章 紅茶の違いのわかる婦人 第2章 歪んだ分布 第3章 かの親愛なるゴセット氏 第4章 厩肥の山を調べ上げる 第5章 「収量変動の研究」 第6章 「百年に一度の洪水」 第7章 フィッシャーの勝利 第8章 死に至る分量 第9章 ベル型曲線 第10章 当てはまりのよさを検定すること 第11章 仮説検定 第12章 「信用」詐欺 第13章 ベイズの異説 第14章 数学のモーツァルト 第15章 下から見上げた眺め 第16章 母数を取り除く 第17章 全体より部分が優れているとき 第18章 喫煙はがんの原因か 2021/08/22

Koning

19
統計学を今の統計学にした人たちのエピソードを通じて20世紀の統計学の発展を俯瞰できる。まぁ、人物が面白いのと語り口が良いので500ページある文庫(本文は450ページ足らず)でもあっという間に読める読み物になっている。数式とか一切出てこないけれど統計がどういう問題をどう取り扱って発展して来たかは分かるし、最後の纏めというべき隠れた欠点のある崇拝物の章はこの統計という化け物をどう捉えるか?その辺も示唆してくれている。訳書では原著にない引用一覧を付けたり、訂正を加えていたりということで、その辺は原著より良さそう2014/02/25

ステビア

17
統計学についてきちんと知識のある人が読んだ方が楽しめるだろう。私はよくわからず…笑2020/10/24

nbhd

13
統計学マニア垂涎かもしれないが、統計学者のエピソードが微に入り細に入りすぎて、統計学初心者にはハードな一冊だった。とはいえ、初歩の統計学をひと回り学習して自分にも変化が訪れた事に気づいた。この本の冒頭で紹介されている「ミルクティー」にまつわる逸話。ある婦人が「私は、紅茶にミルクを入れたものか、ミルクに紅茶を入れたものか飲めば判別できる」と言うと、対して統計学者が「ならば、それを科学的に証明しよう」と言う、っていう話。2023/11/07

柳瀬敬二

9
20世紀を中心に統計学の基礎を成した科学者達の姿を追い求める一冊。数式は出てこないが、統計学を少し齧ったことのある人向け。今や多くの学問領域で使われている統計学ではあるが、生まれた時期は量子力学と大差ないほどに若い。抽象的な数理モデルとは異なり、人間によるエラーが常につきまとう中、幾人かの天才たちがこの学問を洗練させ、育てていった。自分は統計学は完全なる実用数学だと思い込んでいたが、そこには「確率とは何か」という哲学的な問いへと至る道もあるようだ。2016/02/09

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