出版社内容情報
不況で倒産が相次ぐ一方で、日本には創業200年を超える企業が3000社以上もある。江戸時代から現代まで生き抜いてきた長寿企業が、伝統を守りながら、社会の変化に合わせてリスクに挑む秘密をルポ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジェンダー
38
改めて老舗と呼ばれる会社がこんなにあるのかと思いました。ただ一気にいろんな会社を紹介しすぎて物足りない感じがします。ただ名前が知らない企業が多いけれどいろんな歴史があって読んで見て知ったことがたくさんありました。ここに載っている会社はどんな壁にぶつかっても焦らずに前向きに捉えているような気がします。また本業を違う物に変えるのに物怖じせずまた創業家以外からの社長にするのもこだわらないのも長く続く秘訣なのかと思いました。さらに新しい事にもどんどんチャレンジするこれも大事な事か思いました。2014/06/04
はせこー
6
今まで知らなかった、企業のこれまでの歴史が紹介されていた。 へー って思いながら楽しく読めた。2013/03/23
KAZOO
6
日経新聞の月曜日の朝刊に隔週連載されている記事を、さまざまな視点から編集しなおした本です。現在もまだ連載されていて本も3冊まで出版されています。この中に出てくる企業の生き方というのはただ単純に製品の独自性、あるいは環境変化に対応したとかいうことではなく、さまざまな要因によって今まで継続しているということが示されていて非常に興味深く読まされました。2013/03/10
うたまる
4
良い企画だが、いかんせん詰め込みすぎ。1社あたり3頁なので、ほぼ簡易版の社史レベル。それでも70社以上も掲載されているので、事業継続の共通点が見出せるかと期待したが、そんなものは無かった。逆に言うと、そんな手垢の付いたセオリーなんてものにしがみ付いているようでは、時代の波に飲み込まれてしまうということか。まさに1社1社の身の処し方こそが、その会社にとって必然の窮余の策だったのだろう。他に印象的だったのが、近江商人の商売倫理。多数紹介されているうち、特に矢尾百貨店のエピソードに痺れた。2014/03/19
ツェフ
4
江戸・明治期に創業し、今もなお創業時の技術を守っている老舗や、コアの技術や資産を生かして新たな先端製品分野に進出した革新的な企業など、200年近く続く企業の事例が数多く取り上げられている。多くの伝統ある企業を調査し、共通している法則性を発見することができれば、変化の激しい現代の企業にとって大きな成果になるように感じられるが、本書を読んでみるとそれは真逆で、各企業の独自性や正反対の取り組みばかりが見受けられる。共通点など何もないと言ってよいと思う。つまり、いわゆる老舗企業は、究極のマクロ経済であり、受継がれ2012/03/30