内容説明
知識創造時代を迎えて、次なる成長の基盤のためのイノベーション戦略が、経営の最重要課題となった。ドラッカーさんへの3度のロングインタビューを基に、新しい成長の糧の発見に向け、日本企業が取り組むべき経営革新のヒントを説く。
目次
第1章 「バカの壁」を打ち破る勇気を持とう―柔軟な思考こそが革新の前提条件
第2章 当たるも八卦、当たらぬも八卦―予期せぬ失敗に学べ
第3章 「業際産業」生むには内部より外部情報―産業構造の変化を察知する仕組みが大事
第4章 新しい酒は新しい革袋に―会計制度型の組織から情報組織に変革を
第5章 市場の細分化、横断化―分布の変化に注目し、水平展開も考えよう
第6章 知識創造時代に新たな「カイゼン」を―日本のお家芸「学習する組織」を再評価
第7章 カリスマ経営者は要らない―信頼、ビジョン、方向づけがリーダーの条件
あとがきに代えて―時代の変化を読む賢者
著者等紹介
酒井綱一郎[サカイコウイチロウ]
日本経済新聞社執行役員グループ経営室長。1957年生まれ。81年国際基督教大学(ICU)卒業、毎日新聞社入社。88年日経BP社入社、日経ビジネス編集部記者、日経BP社ニューヨーク支局長、日経ビジネス編集部長、日経ビジネス発行人などを経て、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ザビ
9
ビジネス系特有の着飾り感が一切なく、プレゼンのように簡潔明瞭で分かりやすい。この分野に興味ない人でもしっかり楽しめて学びの厚みも十分ある一冊。海の汚染を見て開発を決断した「無洗米」、しおりが滑り落ちるのをみて活用をひらめいた「剥がれやすい接着剤」と「ポストイット」、眼鏡拭きが化粧落としにも使えるという口コミから開発された「極細繊維の洗顔タオル」。世の中にないけどあったら便利!にまずは気付けるか、そしてそのアイデアを実用レベルまで粘り強く形にできるか…こんな物語を生きた人がイノベーションを生むんだろう。2021/11/16
より
1
★★☆2018/04/22
馬鹿旦那
0
イノベーションを中心に解説した本なので、題名と内容が若干ずれている感は否めませんね。 ウソとホントの部分も何かコジツケっぽい! でも単純な人間なので、外部情報の重要性、テクノロジスト集団、アウトソーシング、プロシューマーの時代とか以外と面白く感じました。 著者はドラッカーさんとはインタビューで話した程度で、親しい間柄とは違う様。これを読んでやはりドラッカーさんの歪んだ解説ではなく、ドラッカーさんの本を確り読まないと!と実感させてくれた本です。 2013/05/30
hosojin
0
1時間あれば読める。他の方も書かれているように、「イノベーション」をキーワードに一貫して書かれている。これからの時代に必要な視点が得られると思う。2011/05/06
choline1001
0
イノベーションに焦点を当てて書かれている。イノベーションは技術革新という意味ではなく、「something new」(何か新しいこと・もの)と捉えるのが良いようだ。 数多くの成功事例などが書かれており少し退屈感があったが読みやすい。フェデックスの創業者フレデリック・スミス氏のエピソードはかなり素敵でした。 薬剤師として、業界にイノベーション起こしたいなぁとか獏然と考えてしまう。2010/11/07