日経ビジネス人文庫
モルガン家〈下〉―金融帝国の盛衰

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  • サイズ 文庫判/ページ数 614p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784532193003
  • NDC分類 335.58
  • Cコード C0134

出版社内容情報

世界を常にリードしてきた一大金融帝国・モルガン財閥。その革新的な経営姿勢は現在のJ・P・モルガン・チェースに引き継がれ、M&A、デリバティブ等の分野で類まれな強さを発揮している。全米図書賞受賞作!

内容説明

世界を常にリードしてきた一大金融帝国・モルガン財閥。その革新的な経営姿勢は現在のJ.P.モルガン・チェース、モルガン・スタンレーに引き継がれ、M&A、証券引受業務などの分野で類まれな強さを発揮している。金融ノンフィクションの傑作。

目次

第2部 ドル外交の時代(一九一三~一九四八年)(崩壊;魔法使い;横領犯;宥和 ほか)
第3部 カジノ経済の時代(一九四八~一九八九年)(メトセラ;異端児;ヨナ;タブロイド大衆紙 ほか)

著者等紹介

チャーナウ,ロン[チャーナウ,ロン][Chernow,Ron]
エール、ケンブリッジの両大学を卒業。「20世紀基金」の金融政策担当ディレクターを経て、経済・政治・歴史分野の著述に専念。数多くの全国紙・地方紙・雑誌に寄稿している

青木栄一[アオキエイイチ]
1930年生まれ。53年東京教育大学文学部卒業、北海道新聞社入社。ワシントン特派員、論説委員を務めた。東京水産大学教授、共立女子大学教授を歴任。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

51
法規制とグローバル化。必要に迫られる変革の嵐が、モルガン財閥内での交錯はもちろん、自社内の顧客同士の敵対的M&Aに繋がる。利益相反のみならず倫理観も問われる。未発達な政府、企業、資本主義を先導した貢献は多大。栄枯盛衰。人材とブランドが最後の壁か。一方、リーマンショックを含めた一連のマネーゲーム。税金による救済などを見ても、漁夫の利という印象は拭えない。金融視点で振り返る世界史!敢えて1つ挙げるなら、グラス・スティーガル法が大きな転機。歴史の醍醐味を堪能。2016/02/22

Jack Amano

3
グラス・スティーガル法でJPモルガンがJPモルガンとモルガンスタンレーに分離してからの歴史。紳士の銀行であったモルガンの伝統が、世の中の変化も相まって、金儲けのためなら何でもするようなカルチャーに変わっていく姿が非常によく分かります。ただ、この本の書かれている時代以後、大金融危機(所謂リーマンショック)を経て現在までの歴史があるともっと面白いだろうなと思った。違う形で、JPモルガンも、モルガンスタンレーも非常に大きな影響力を持ち続ける会社に戻っている。2023/09/14

shun86gt

1
JPモンガンがグラス・スティーガル方の後に、段々とその力を失っていく過程が書かれている。本書はおそらく1980年代の中盤に書かれた作品だが、その後JPモルガンはチェースと合併し、モルガン・スタンレーは三菱UFJに救済され、モルガングレンフェルは、ドイツ銀行に買収先されている。たとえ国家の中央銀行的な役割を担っていたモルガンであっても金融業の再編には逆らえなかった。特に80年代の敵対買収に突き進み、元来の雰囲気の良さとモルガンのつながりを失ったのは、かなり印象的だった。2023/11/25

leyan34

0
上巻がモルガンを中心としたアメリカの産業史だったのに対して、下巻はグラススティーガル法によって分割されたモルガン・スタンレーとモルガンギャランティを中心に語られる金融業の発達史。経営陣がどういう見方で、どういうふうに企業を経営していったのか、もしくはそうせざるを得なかったのか、会社が変わっていく生き物として克明に描かれていて面白かった。 ただ、死ぬほど長い。まじで長い←2017/10/09

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