日経ビジネス人文庫
モルガン家〈上〉―金融帝国の盛衰

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  • サイズ 文庫判/ページ数 589p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784532192990
  • NDC分類 335.58
  • Cコード C0134

出版社内容情報

世界で最も深い謎に包まれた一大金融帝国・モルガン財閥。政府になりかわって国の外交を担い、まるで中央銀行のように金融界に君臨し、産業界を陰で支配した“華麗なる一族”の全貌を生き生きと描いた名著!

内容説明

世界で最も深い謎に包まれた一大金融帝国・モルガン財閥。政府になりかわって国の外交を担い、まるで中央銀行のように金融界に君臨し、産業界を陰で支配した“華麗なる一族”の全貌を生き生きと描いた名著を文庫化。全米図書賞受賞作。

目次

第1部 金融王の時代(一八三八~一九一三年)(守銭奴;口やかましい人;王子;コーセア(海賊)号 ほか)
第2部 ドル外交の時代(一九一三~一九四八年)(変容;第一次世界大戦;爆発;彷徨 ほか)

著者等紹介

チャーナウ,ロン[チャーナウ,ロン][Chernow,Ron]
エール、ケンブリッジの両大学を卒業。「20世紀基金」の金融政策担当ディレクターを経て、経済・政治・歴史分野の著述に専念。数多くの全国紙・地方紙・雑誌に寄稿している

青木栄一[アオキエイイチ]
1930年生まれ。53年東京教育大学文学部卒業、北海道新聞社入社。ワシントン特派員、論説委員を務めた。東京水産大学教授、共立女子大学教授を歴任。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

49
ザ・コーナー!金融王時代からドル外交時代への変化。政変・戦争・恐慌が客観的、時代の流れと自意識の変化が主観的盛衰の転機。政治、中でもトラストと政府債権が金融界への警鐘。当初の高貴な哲学、特にカーネギー氏との「一万ドル」の件が印象的。一方、当時の反ユダヤ・反共産主義感情などは時代の象徴も、不変の”マネー・ゲーム”には少々辟易。齎す恐慌にも懲りない面々。慢心と勘違いのプジョー聴聞会とペコーラ聴聞会。ナチス台頭に繋がる件も含め、”戦債”銀行家も必要悪と言えるのか・・・。因みに、ラモントの日本擁護も初耳。2016/02/20

Jack Amano

3
モルガン家草創期から、大恐慌後のグラス・スティーガル法でモルガン商会が、銀行と証券に分けられてしまうまで。 伝統的(というか古典的)なバンカーというのがどういうものであったかがよく分かる。そして、それが時代ともに変質せざるを得なくなってきた。戦間期と大恐慌によって決定的に変わったということかな。モルガン家の人が、JPモルガンでも、モルガン・スタンレーでももう影響力を及ぼすことはないが、「モルガン」という名前のついた金融機関の影響力は大きい。2023/08/26

shun86gt

1
モルガン家が金融に手を染め、栄華を極めた後に、グラス・スティーガル法にて、押さえつけられるまでの話。鉄道から自動車、カルテルから大企業、アメリカ経済の成長を支えた一企業としては力をつけすぎたように思える。それも銀行が二万以上あり、中央銀行がなかった当時のアメリカでは重要な立ち位置だったのであろう。またアメリカからイギリスへの経済の中心の転換、日本、ドイツ、イタリアの台頭、中国を巡る領土問題などの世界史に出てくる出来事の全てにモルガンが関わっていたと考えるとその力の大きさを認識させられる。2023/10/19

Man Thinking

1
彷徨までよみ終えるが断念。 面白いが、とにかく長い。2022/03/18

紺色

0
百何十年も前から金融危機というのは大して変わっていないんだな~というのが一番印象的。バブルへの悪ノリ投機、突然に起こる危機とパニック、カネを持っているところが信用(=金)提供(これが中央銀行が無い時代はモルガンみたいなプライベートな銀行家の役目だった)。国際的な金融活動が既に盛んだったところも驚き。欧州(英国メインもムッソリーニやナチスドイツも登場)、南米、中国、そして日本、とお金の匂いがするところ(政治とお金は切り離せないので、政治に必要とされる側面もあるが)どこにでも銀行家あり。2023/08/14

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