出版社内容情報
御手洗冨士夫社長の下、経営改革を断行し最高益更新を続けるキヤノン。欧米流の実力主義と、終身雇用の維持など日本的経営を両立した独自の経営を徹底した取材で明らかにする。文庫化にあたり大幅増補改訂。,,,
内容説明
御手洗冨士夫社長のもと、欧米流の実力主義を徹底する一方、終身雇用を維持するなど異彩を放つキヤノンの経営を徹底取材した企業ノンフィクション。高収益を続ける原動力を探り、日本の企業風土に合致した経営とは何かを問う。文庫化にあたり大幅増補改訂。
目次
序章 技術者は泣いた―事業撤退の衝撃
第1章 改革への序曲
第2章 ものづくりの常識解体―生産革新
第3章 イノベーションへの再挑戦―開発革新
第4章 企業の「根っこ」は変えない
第5章 知財戦略はお家芸
第6章 走り続ける―立ち止まらない経営
第7章 グローバルな日本企業へ
第8章 キヤノン改革の意味
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
有沢翔治@文芸同人誌配布中
8
久々のビジネス書。キヤノンがどうして特許を生み出すか、査定や昇格の仕組み、社員を家族のように扱うことなどが書かれていて興味深かった。改革のヒントがここにある。http://blog.livedoor.jp/shoji_arisawa/archives/51501148.html2018/10/17
コホーー
1
セル生産方式(少人数のチームが複数の工程を一貫してこなし、一つの製品をつくり上げる方式。究極は一人一製品組立)が懐かしい。この方式を知った約20年前に仕事で取り入れていました。セル生産方式は、ベルトコンベア方式に比べはるかに柔軟で、ベルトコンベアではタクトタイム(製品を流す時間)を変えるくらいしか生産量を増減させることができず、能力いっぱいで生産するのが最も効率的なのに対し、セル生産方式では、セルの数やセル内の人数を増減したり、作業速度を変えたりすれば簡単に生産量を変えられるのが利点。その他、米国は平等で2025/01/03
miwarin
1
2004年の本なのでつまり10年前。いまとはだいぶ状況が変わってるだろうけどこれまでのキヤノンがどうやってきたかよく分かる。インタビュワーが終身雇用にやたらツッコミを入れてるのは何なのか2013/11/04
haglofs30
1
★★★★★ キャノンが御手洗社長の手腕で変貌を遂げて行く様子がダイナミックに伝わってくる。経営者に読んで欲しい本。2010/12/14
むん
0
国産メーカーが右往左往しトヨタ式を模倣していた時に、キャノンがどの様な経営で業績を伸ばしてきたかが良くまとまっている。御手洗さんの経団連会長の時の言動もインタビューでまとめて欲しいなぁ。2012/11/19