出版社内容情報
消費者の嗜好の多様化に「追いつき追い越せ」と踏ん張った開発・営業最前線の闘いを中心に、激動のビール業界を活写した力作ルポルタージュ。
内容説明
1987年からの“ドライ戦争”がビール業界のシェア争いに火をつけた。その後、主役は瓶から缶に移り、販売は酒店からコンビニ・DSへ。そして発泡酒による消耗戦へ。多様化する消費者の好みをいち早くキャッチしようと踏ん張った最前線の人たちに光をあて、激動の15年を活写した力作ルポ。
目次
第1章 消費者が飲みたいビールが日本にはなかった
第2章 “ドライ戦争”は一人勝ち
第3章 一人の人間ができることには限界がある
第4章 個人のプライドをかけた一騎打ち
第5章 安くてうまいなら「やってみなはれ」
第6章 二〇〇一年、業界首位交代
第7章 海の向こうで戦いが始まる
終章 ドライ戦争から一五年、そして
著者等紹介
永井隆[ナガイタカシ]
ジャーナリスト。1958年、群馬県生まれ。明治大学経営学部卒業。東京タイムズ記者を経て92年からフリー。主に「日経PC21」「日経エコロジー」「サンデー毎日」「プレジデント」「エコノミスト」などで執筆
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
貧家ピー
2
組織・商品・販売・戦略を練り、敵失も味方し、シェア1位を獲得。悔しさ・失敗・挫折もバネに。2009/05/18
夕陽に別れを告げて
1
90年代前後のビール業界。経営、営業、開発、生産現場のそれぞれの凄まじい鍔迫り合いのダイナミックな時代だったと思う。スーパードライというエポックメイキングと言える商品を中心とした各社の動きが俯瞰できる。「ビール職人、美味しいビールを語る(光文社新書)」と合わせて読みたい。2020/10/22
Tai
1
アサヒ、キリンをはじめとした、ビールに命をかけた漢たちの話。とりあえず、ビールが飲みたくなった。2012/08/29
r_ngsw
0
一ビール好きとして楽しく読めた、だけでなく一般化・抽象化できる示唆に富んでいる。例えば:アサヒとしては、この時に大きな掛けに出たのです。狙いは、キリンのミスマーケティングを誘うことでした。広告による情報戦略でした。ラガーという単品で生きてきた。(中略)ラガーは、キリンにとっての成功体験であり、キリンそのものであり、一種の“聖域”だった。キリンの本当の敵は、(中略)長年自分たちが抱いていた“強いキリン”という意識そのもの「…彼らは、一度地位を確保すれば身分が脅かされることはなかった。しかし、ダメな幹部は退い2012/11/21
nao
0
何か一つのモノに打ち込むっいいなぁ。2012/11/21
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