出版社内容情報
コロナ禍への対応に、日本政治は何を間違えたのか。研究者とジャーナリストが忌憚なく語り合う。
・盤石と思われた安倍政権も、コロナ禍をきっかけにあっけなく終焉した。その後を担った菅政権も、後手にまわった対応が批判を浴び、大きく支持率を下げている。未曾有の危機に直面した日本政治は、何を間違えたのか。オーラルヒストリーの第一人者である研究者と、長く政治取材を手がけてきた日経記者が対談形式で語り尽くす。
・過去、さまざまな危機に日本の政治はどう対応してきたのか。戦前、戦後の多くの歴史的事例も取り上げながら、幅広い視点で日本政治の来し方、行く末を考察する。
内容説明
新型コロナウイルスの感染拡大を目の当たりにしながら、ただ呆然と立ち尽くす、この国の政治―。なぜ、これほど失態を重ねてしまうのか。豊富な経験を誇る同窓の研究者と記者が、歴史的視点も交え、危機に瀕した日本政治を、本音で語り尽くす対談集。
目次
第1章 コロナが変えた日本政治(安倍政権をも倒したコロナ禍;権力の核が破壊され、首長の力が増す ほか)
第2章 安倍政治がもたらしたもの(長期政権のレガシーは何だったのか;保守派の首相だから実現した天皇退位 ほか)
第3章 菅政治とは何なのか(思想とイデオロギーよりも、ウルトラリアリズム;行動パターンは中小企業の経営者 ほか)
第4章 これからの日本政治(2つのニクソンショックに揺れた佐藤内閣;石油ショックがすべてのきっかけ ほか)
著者等紹介
御厨貴[ミクリヤタカシ]
東京大学先端科学技術研究センターフェロー、東京大学名誉教授。1951年東京生まれ。75年東京大学法学部卒業。同大学助手を経て、78年東京都立大学助教授、88年同教授、ハーバード大学客員研究員を経て、99年政策研究大学院大学教授。2002年東京大学先端科学技術研究センター教授等を経て現職。サントリーホールディングス取締役も務める。専門は政治史、オーラル・ヒストリー、公共政策、建築と政治。著書に『政策の総合と権力』(東京大学出版会、サントリー学芸賞受賞)、『馬場恒吾の面目』(中公文庫、吉野作造賞受賞)など多数。2018年紫綬褒章受章
芹川洋一[セリカワヨウイチ]
日本経済新聞論説フェロー。1950年熊本生まれ。東京大学法学部卒業、同新聞研究所修了。76年日本経済新聞社に入り79年より2005年まで政治部に所属し、次長、編集委員、政治部長を務める。大阪編集局長、論説委員長等を経て現職。BSテレ東「NIKKEI日曜サロン」キャスター。東海大学客員教授、東京大学大学院法学政治学研究科運営諮問委員、日本生産性本部理事。2019年度日本記者クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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