信長燃ゆ〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 358p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532170592
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

書名

内容説明

信長は朝廷の陰謀で弑逆された。本能寺の変の全貌を卓抜な構想で痛切に描く。

著者等紹介

安部龍太郎[アベリュウタロウ]
1955年福岡県生まれ。国立久留米高専卒業後、作家を志して上京。区立図書館に勤めながら同人誌で作品を発表。85年退職。89年から1年間「週刊新潮」で「日本史血の年表」(本は『血の日本史』に改題)を連載し、衝撃的なデビューをした。その評価から、「隆慶一郎が最後に会いたがった男」という“伝説”が生まれた。その後、次々と力作を発表し、歴史小説の次代を担う気鋭の作家として大きな期待を集めている。『血の日本史』と『彷徨える帝』、『関ヶ原連判状』が山本周五郎賞候補に、『彷徨える帝』は直木賞候補にもなっている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅香@新刊購入まで積読消化あと5冊⭐︎

22
この世は勝者の歴史。敗者は闇へと葬られる。その足音さえも。。物語は本能寺の変から35年。本能寺の変について書き残してほしいと頼まれたところから始まる。。公家と武士の権力の牽制が発端。いいえ、それ以前からすでに始まっていた。盤上の石、どれ一つとっても遥か昔、この国の起源へと向かわずにはいられない。神とは何なのか。信長とは一体何者だったのか。神に仕えるものが特別なのか。最初に石を打ったのは誰なんだろう。偶然それとも必然?優しくそれとも残虐的に?危うく脆いバランスの上に私達はいるのだと再認識させられる。下巻へ。2017/11/25

detu

18
11/12〜18了。安土城を築き、天下布武を憚らず、神と崇めよと言い放つ信長。五摂家筆頭、近衛前久は朝廷、帝さえも蔑ろに無理難題を次々と押し付ける信長に腹に一物を含みながらも頭は上がらない。本能寺の変、光秀との確執ばかりが謳われていた歴史に新しい解釈がぶち込まれるのか。信長包囲網の最中、武田氏の異変。新たな局面は下巻へ。2022/11/18

たいぱぱ

11
読友・あきなさんのお薦め本。信長の近習「たわけの清麿」が書いた信長記という体を取っています。本能寺の変、朝廷黒幕説が史実かどうかは別として、説得力があるような気がします。知ってるようで、信長のことよくわかってないなと実感しました。暦を変えようとしたとか、キリスト教を世界進出の手段にしようとしたとか面白い。偶然にも直前に読んだ司馬遼太郎『梟の城』の伊賀攻めにリンクしていた。下巻が楽しみだ。2016/12/28

鬼山とんぼ

2
本作は焦点を本能寺の変に置いて、怪物・近衛前久の暗躍をメインに描いている。著者は、神々に告ぐ、本作、等伯と、近衛前久を重要な登場人物に据えた作品が多く、それぞれ国家神道の伝統を深く理解した上で、武将たちの闘争を見事に描いている。作品の知名度では等伯が図抜けているが、正しい観賞のためには先行作品も読んでおくことも必要と感じた。2016/06/09

ゆうた

1
設定が面白い、いきなり本能寺の変、どうなるかではなく、本能寺の変。そしてその一年半前から始まる、信長の天皇・公家への思いとかうまく描かていて、既に結果出ているのに、下巻楽しみ。2016/01/11

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