帝国自滅―プーチンvs新興財閥

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帝国自滅―プーチンvs新興財閥

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  • サイズ B6判/ページ数 292p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532169770
  • NDC分類 332.38
  • Cコード C3031

内容説明

「オリガルヒ」と呼ばれる新興財閥と激しい権力闘争を繰り広げ、石油・天然ガスなど国家的利権を支配したプーチン「帝国」。肥大化した国家部門によって民間の活力が削がれ、天然資源に深く依存したまま構造改革や技術革新の進展が遅れた経済は、崩壊の危機に直面している。2015年まで10年にわたってモスクワ支局でプーチン政権を追ってきた日経記者が、ユーコス事件など新興財閥を標的にした3つの不可解な事件を通じて、15年に及ぶ不毛な戦いの末、衰退へと向かい始めた「帝国」の本質に迫る。

目次

序章 不毛な15年戦争
第1章 皇帝プーチンvs石油王(ロシア版メジャー計画;ユーコス社長逮捕;ユーコス解体;石油王の釈放と新たな闘い)
第2章 石油支配の完成(バシネフチ事件;バシネフチ再国有化)
第3章 落日の寡占資本家(プーチン政権のエージェントかそれとも敵か;オリガルヒの苦しい胸中)
第4章 帝国の衰退(出口なき経済悪化;元凶は「国家資本主義」)

著者等紹介

石川陽平[イシカワヨウヘイ]
1966年生まれ。92年早稲田大学大学院修士課程修了(露文専攻)、同年日本経済新聞社入社。経済部、国際部、モスクワ支局、消費産業部、モスクワ支局長を経て2015年より日経ヴェリタス編集部次長。その間、モスクワ国立国際関係大学留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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人生ゴルディアス

2
相変わらず幕府統治時代みたいな利権と暴力と縁故経済のロシアの話。こんな国に生まれないでよかった。しかし立ち回りによってありえないくらいの富を手に入れるさまにマフィア映画を見ているような面白さを感じる。寡占資本家の勃興ではなく、その後のプーチン登場からプーチンとの戦い、ユーコス事件、そして現在について書かれている。ロシアは長い停滞に入った・・・・とあるが、国家とは結局国民性を映し出す鏡にほかならず、国民性とは人々が過去を振り返って認識する自己像のことだ。モスクワ公国の頃から何も変わってないと思う2016/05/25

たけふじ

0
資源をはじめとした利権を国有に、あるいは国家の影響下に置きたい。このクレムリンの意思に逆らえば、どれだけ力のある財閥であっても太刀打ちできない。プーチンとそのお友達が甘い蜜を吸いたいからというのもあるだろうが、根底にあるのはエリツィンの「ショック療法」によって生まれた資本主義への不信であり、国家資本主義への嗜好なのだろう。深刻なのは、それを支配者たちのみならず被支配者も共有していること。むしろ国民の方が国家による資本の支配を望んでいるという調査すらある。今後もこのような体制が続くことが容易に想像できる。2016/06/03

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