「居場所」のない男、「時間」がない女

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「居場所」のない男、「時間」がない女

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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532169558
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

増える孤独死、地域や家庭での孤立、熟年離婚、生涯未婚者――現代の問題を読み解く鍵は、男女の間に横たわる「時空の溝」にあった。気鋭の社会学者が男女が幸福な生き方を実現するための方法論を提案。

内容説明

仕事以外の人生の選択肢に乏しく、“世界一孤独”とされる日本人男性。婚活・妊活・保活…リミットに追われ続け、家庭でも自分の時間を確保できない日本人女性、双方が幸福になるために、一体いま、何が必要なのか?気鋭の社会学者が、「時空間の歪み」をキーワードに読み解く。

目次

サラリーマン家庭の「時空間の歪み」
第1部 居場所のない男(男女の時空間分離がもたらした悲劇;「弱音を吐けない」という男性問題;日本男性の「関係貧困」)
第2部 時間のない女(既婚女性は家族の「時間財」;日本女性の「時間貧困」;出産タイムリミットに追われる日本女性)
第3部 時空の歪みを超えるために(不寛容な日本の私;総合的な「生活者」を考える)

著者等紹介

水無田気流[ミナシタキリウ]
1970年神奈川県相模原市生まれ。詩人、社会学者。早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。詩人として『音速平和』で中原中也賞、『Z境』で晩翠賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

105
日本のサラリーマン家庭の抱える貧困問題。◆居場所のない男/日本の男性は仕事以外の人間関係が乏しく世界一孤独と言われる。/仕事関係の人達にも弱音を吐くことはできない→うまくいっている友人と接触すると自分が失ったものを突き付けられているような気になる/異性は相談相手として頼りになる/頼りは妻だけ ◆時間のない女/暇な主婦は幻想/女性の時間は女性固有のものではなく、家族の共有財産→自己犠牲→しかも愛情と自発性をもってなされるべきと考えられがち/男より長い総労働時間/仕事と認識されない家事◆それでも変わらない社会2019/09/01

Tsuyoshi

69
男性の孤立化、女性の時間的なゆとりのなさ。いずれも対策が講じられても遅々として進んでいかない理由として「男女ともに理念に寛容な人は多くとも実施には不寛容な人が多いから」と挙げており正に核心をついた意見だと思った。多様性は認められつつも身近なコミュニティではまだまだ保守的な思想や言動が多かったり、誰もが叩かれる時代に道を踏み外すのも容易ではないはず。だが今の子供たちが親世代になる頃には更に少子高齢化が進んで良くも悪くも状況が一変せざるを得ない状況になってるだろう。2018/06/16

ひらちゃん

60
読めば読むほど息苦しくなった。孤独な日本人男性には会社の外には「居場所」がなく、また余裕もない。家事や育児さらには仕事にと、妻は夫の分も奔走する為「時間」がない。給与水準の低い若者が結婚へ踏み切れず、待機児童問題や職場問題など山と積まれた打開策の見出せないまま少子化は進む一方だ。この本を手に取った時、「これはうちの事じゃないの?」と瞬時に思った。夫には居場所がなく、自分には時間がない。家事を手伝ってくれない訳ではない。でも、ほらもう違う。手伝ってというならば、やはり家事は女性の仕事になってしまう。しかも→2017/02/23

ケロコ

41
【図書館】日本において「ダイバーシティ」とか「ワークライフバランス」とか浸透しないという意見に激しく同意。私もクリスマスケーキと言われた結婚適齢期世代だが、今は「除夜の鐘」などと言われているとは知らなんだ。未婚が増える社会的背景は理解は出来るけど、納得したくない。「子供の声がうるさい」とか「ベビーカー論争」とかなんだかもううんざりな感じで、大丈夫か?日本!!!って気持ちでどんより読了。2016/05/22

ヒデミン@もも

41
今、気になっている社会学者の水無田さんの本が新刊棚に。喜び勇んで借りてきたけれど、特に目新しいことはなかった。世界一忙しい日本のワーキングマザー水無田さん。喫茶店で暇な主婦と間違えられてさぞや悔しかったことでしょう。2012年のベビーカー論争は知らなかったけれど、先日東京の電車内で小さなベビーカーに遭遇。思わず覗き込んだら3匹のワンチャンと目があった。さすが東京と感心したんだけど。2015/07/11

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