内容説明
あの日、あの場所、あの人たち。1946年の天長節、後楽園球場で観た大下弘。47年4月、有楽座のエノケン、ロッパ。53年夏、昼下がりの本牧亭の講釈師たち。いまは消えた「昭和の東京」を回想するエッセイ集。
目次
1 大下弘とセネタースの青春
2 記憶のかげから(昔のことだけほんの少し;浅草が歴史になってしまった;喜劇やあィ ほか)
3 あの人、この人(正岡容の荷風信奉;安藤鶴夫の毀誉褒貶;幻のアンケート ほか)
4 大人の道楽(仕事始めは和服で;のみたいときにのむ;別人格で遊ぶ俳句 ほか)
5 酒のみの技術(酒のみの技術・序論;よき酒の師;桂文楽の箴言 ほか)
著者等紹介
矢野誠一[ヤノセイイチ]
1935年東京生まれ。演劇・演藝評論、評伝、エッセイを執筆。日本文藝家協会会員、歌舞伎学会会員、都民劇場理事、早川清文学振興財団理事。菊田一夫演劇賞および読売演劇大賞選考委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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