国策民営の罠―原子力政策に秘められた戦い

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532168117
  • NDC分類 539.091
  • Cコード C0033

内容説明

なぜ原発事故が起き、賠償支援策は迷走するのか。電力会社の原発推進を決定づけたのは50年前のひとつの法律だった。その成立に秘められた知的な戦いをミステリータッチで解き明かす。

目次

第1章 原発のトータル・コスト(二つのミステリー;原発で採算がとれるのか;原発建設費の謎;資本コストの謎)
第2章 国策としての原発推進(通産省の「産業政策」;日米「共同」の産業政策;先進国システムへの転換失敗)
第3章 民営か国営か(松永安左エ門の先見性;国家管理の影;松永の栄光と悲哀)
第4章 民法の神様と原賠法の謎(50年前の法律の呪い;電力会社の政府保護を明示;民法の神様の戦い)
第5章 原賠法に埋め込まれたメッセージ(我妻答申の意図;「愚鈍」な大蔵大臣;我妻答申の「改ざん」;最後の勝者)

著者等紹介

竹森俊平[タケモリシュンペイ]
慶應義塾大学経済学部教授。1956年、東京生まれ。81年、慶応義塾大学経済学部卒業、86年、同大学院経済学研究科修了。同大学経済学部助手、89年、米国ロチェスター大学経済学博士。主な著書に、『経済論戦は甦る』(第4回読売・吉野作造賞、日経ビジネス人文庫)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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