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出版社内容情報
北朝鮮の核開発、9・11、アフガン戦争、イラク開戦、リーマン・ショック……21世紀最初の米大統領は、大問題に対していかにして決断を下したのか。激動の８年間の舞台裏を明かし、全米で275万部を突破した大ベストセラー！ カラー写真計32ページ収録。
【目次】
第８章 イラク
第９章 先導する
第10章 カトリーナ
第11章 ラザロ効果
第12章 増派
第13章 フリーダム・アジェンダ
第14章 金融危機
エピローグ
謝辞
訳者あとがき
索引
9・11、アフガン戦争、イラク開戦、金融危機……ブッシュが大統領を務めた８年間は、アメリカが史上もっとも重大な変貌を遂げた時代だった。そして、彼が下した「決断」は、世界中の人々とその時代の性格を方向づけた。 ブッシュが、大統領として、一人の人間として下した「決断」を、率直かつ臨場感たっぷりに書き下ろしたのが本書である。本書には初めてブッシュ本人の口から語られた出来事も多数収録。
たとえば
・禁酒と信仰への道のり
・国家の要職の人選
・小泉元首相との盟友関係
・イラク戦争がベトナムの再来になるという懸念
・ウサマ・ビンラディンを拘束できなかったことについて
――など。
本書は、まったく新しい種類の大統領の回顧録であり、ブッシュがアメリカと世界の中心にいた８年間に対する歴史的評価を変える必読書である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ｊｊ
6
第43代米国大統領2010年著、2011年訳刊。イラク戦争、カトリーナ、落ちこぼれ防止法、アフリカHIV予算プログラム、リーマンショック等々。当時イラクの大量破壊兵器所持の事前情報は信憑性が高く、公知の事実という扱いであったという。フセインの告白によると大量破壊兵器所持疑惑は対イランへの見栄で、米国侵攻はないと判断を誤る。また、シリア核施設破壊、イラン・北朝鮮核開発についても言及し、北朝鮮核開発の中国への対応を日本の核武装を交渉材料としたという。ブッシュ後の8年の経過を鑑みると興味深く再評価すべき人物。2017/05/03
bluemint
5
頭が悪いとかおサルさんだとか悪口の言われ放題だったが、最近の重大事案がほとんど彼の任期に起こっている。９１１とそれに続くアフガン戦争とテロとの戦い、ニューオリンズのハリケーン大災害、イラク侵攻、小国の核開発、リーマン・モルガンを代表とする金融恐慌などいとまがない。この手記を読む限りでは、ブッシュは当時考えうる手を打とうとするが、議会や国連、地方政府などの抵抗に遭い手段の縮小や遅れ、妥協を余儀なくされる。このあたりの記述が当事者ならではで手に汗を握る。彼なりに誠実に、理想を持って職務を遂行したと思える。2019/06/01
shin1ro
3
マジョリティーを敵に回すだろうが、自分はブッシュJr.が嫌いではない。 話の端々に滲む「上から目線感覚」と、日本人には異質の宗教的信念には辟易とさせられるが、それらすらをも大目に見ることができる。 そう、自分は今となっては絶滅種であるネオコンに近しい。2012/01/19
もっくん
3
ほとんどが、イラク戦争や内政問題で少し物足りなかった。まあ、８年間の集大成を本にしようというのだからある程度仕方がないのかもしれないが。ただ、やはり米国大統領としての決断・苦しみ・実行といったものをまざまざと見せつけられている気がして非常に心が躍った。そういう意味では、私はこの本を手に取って良かったと思う。ただ、世界の指導者というよりも米国の指導者という感を受けたのは少し残念であった。私だけかもしれないが・・・。。2011/12/23
ひろし
2
上下巻通して家族とアメリカが大好きなんだなってのが伝わってくる。上巻に比べて勢いは削がれたものの、みなぎる自信。結果がベストだったのかは別として、本人が真摯にベストを尽くそうとしたのは伝わってくる。しかし、正しいと信じたことも、くだらないゴシップなんかに邪魔されて法案が通らず実行できない。悩ましいものだなと思うけれど、それが民主主義。ただ、民主主義でない国に対してアメリカは民主的じゃないよなぁ。アメリカのためになるのか、が最優先の行動原理だから当然なのかもしれないけど。2016/10/09
