江戸の風格

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  • サイズ B6判/ページ数 1冊/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532166939
  • NDC分類 213.6
  • Cコード C0021

出版社内容情報

東京には時間の古層へ降り立つマンホールの蓋が散在する──その見えない入り口、江戸の詩歌・随想・戯作に導かれ時空を旅するコラム集。近年の礼賛本に背を向け江戸のアブナイ本質に迫る毒のある東京案内決定版!
江戸・東京の変化の様子がわかる地図/索引収録。

内容説明

東京の町には特異点のような場所があり、日常の皮膜の陰に不思議な空洞が口を開いている。歴史地理の痕跡は現在の地形に埋もれているだけだ―文芸の珠玉を渉猟し、史実と幻想の辺境を巡る旅。

目次

第1章 江戸の風光をめぐる(大久保のツツジ―百人組同心の内職;中野の桃園―御犬小屋の名残り ほか)
第2章 江戸の風姿をたずねる(一番町の「地獄谷」―死屍累々の谷;半蔵門―甲州街道の起点 ほか)
第3章 江戸の風趣をあじわう(初夢売り―「オタカラ、オタカラ」の売り声;悪事発覚―劣化する日本語 ほか)
第4章 江戸の風聞をたどる(王子の狐火―他界からの光通信;四谷トンネル―お岩の祟り ほか)

著者等紹介

野口武彦[ノグチタケヒコ]
文芸評論家。1937年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒業、東京大学大学院博士課程中退。神戸大学助教授、教授を歴任。ハーバード大学の客員研究員、プリンストン大学客員教授なども兼任した。退官後は著述に専念する。主な著書に『江戸の歴史家』(サントリー学芸賞)、『「源氏物語」を江戸から読む』(芸術選奨文部大臣賞)、『江戸の兵学思想』(和辻哲郎文化賞)、『幕末気分』(読売文学賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。