出版社内容情報
書名
内容説明
著者にとっての教養とは、「生きていくために身につけるべき機能」のことである。狂言師が舞台をつとめるための教養は「型」である。その「型」を個性・経験でアレンジしながら使っていくことで表現になる。これが狂言の一つの道筋である。時空を超えて疾駆する狂言師「万斎」はこうして造られた。
目次
狂言とコンピュータ~序にかえて
1 狂言と「身」「体」
武司でござる―クロニクル1987‐1994
2 狂言と「感」「覚」
万斎でござる―クロニクル1995‐2000
3 狂言と「性」と「質」
僕は狂言サイボーグ~あとがきにかえて
著者等紹介
野村万斎[ノムラマンサイ]
1966年生まれ。野村万作の長男。祖父故六世野村万蔵及び父に師事。能楽協会会員。東京芸術大学卒業。三歳で初舞台後、「三番叟」、最高秘曲「釣狐」「花子」などを披く。「狂言ござる乃座」主宰。狂言の演出・脚色も務め、現代に生きる狂言師として狂言の普及を目指す。「ハムレット」「子午線の祀り」などの舞台、映画やテレビでの幅広い活躍も目立つ。99年に第54回文化庁芸術祭演劇部門新人賞、第7回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞。2001年には初主演映画「陰陽師」が注目を集めた
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