出版社内容情報
ウォーターゲート事件はその後のアメリカの政治文化をいかに変容させたのか? 現代を代表する政治ジャーナリストが瞠目すべき綿密な取材を重ねて描き出した、アメリカ政治・三国志。全米ベストセラー待望の邦訳。
目次
はじめに ------ 大統領たちは何ひとつ学んでいない
第1章 ジェラルド・フォード大統領の場合(1974~77)
1 恩赦は取引だったのか
2 正直者の黒い影
3 飲酒、失言、判断ミス
第2章 ジミー・カーター大統領の場合(1977~81)
4 理想は常にウソが裏切る
5 疑惑は疑惑を生む
6 第二の大スキャンダルに備えて
7 側近を狙う麻薬と女
8 二枚舌の使い方
第3章 ロナルド・レーガン大統領の場合(1981~89)
9 独立検察官は違憲だ
10 秘密工作を請け負った“突出”軍人
11 レーガン婦人、人事に介入す
12 危機管理の三つの条件
13 三人組が仕切った内部調査
14 「ロンは確信犯だった」
第4章 ジョージ・ブッシュ大統領の場合(1989~93)
12 “弱虫”も保身術のうち
13 スキャンダルは命取りだ
14 訴訟社会のサバイバル戦
原注
主な登場人物(上巻)
内容説明
ウォーターゲート事件をうけニクソン大統領辞任後、フォード新大統領は「われわれ国民の長い悪夢は終わりを告げた」と宣言する。だが、現実はまったく違った。フォード、カーター、レーガン、ブッシュ、クリントンの5代にわたる大統領たちはいずれも、ウォーターゲート事件の教訓を生かせず、スキャンダルの嵐に巻きこまれていく。なぜ、5人の大統領は、権力の行使にあたっては全面的な説明責任を負わされている、ということがわかっていなかったのか―。ウォーターゲート事件の徹底取材でニクソン大統領を退陣に追い込んだポリティカル調査報道ジャーナリスト、ボブ・ウッドワードが、多年にわたる深層取材にもとづき描き出す、ホワイトハウスと検察官、議会、メディアとの攻防劇。
目次
第1章 ジェラルド・フォード大統領の場合(1974~77年)(恩赦は取り引きだったのか;正直者の黒い影;飲酒、失言、判断ミス)
第2章 ジミー・カーター大統領の場合(1977~81年)(理念は常にウソが裏切る;疑惑は疑惑を生む;第二の大スキャンダルに備えて ほか)
第3章 ロナルド・レーガン大統領の場合(1981~89年)(独立検察官は違憲だ;秘密工作を請け負った“突出”軍人;レーガン夫人、人事に介入す ほか)
第4章 ジョージ・ブッシュ大統領の場合(1989~93年)(“弱虫”も保身術のうち;スキャンダルは命取りだ;訴訟社会のサバイバル戦)