出版社内容情報
気骨のあるリーダーを発掘し、日本を再生するにはどうするか。「志」を描き続けた城山三郎、IT革命を先導する出井伸之をはじめ、グレゴリー・クラーク、福武總一朗、辻元清美など、時代の変革者が具体的に提言。
詳しい目次
開講挨拶に代えて----なぜ、いま「志」なのか
自由の森大学学長 筑紫哲也
一時限目 志ある人々
作家 城山三郎
1 志を保ち成し遂げるために
浜口雄幸と井上準之助
次の日本、次の世代のために
不遇が人間を鍛える
足元を固め、まっしぐらに進む
総理たる者の姿
2 志を貫くための三本の柱
セルフ、インティマシー、アチーブメント
浜口、井上を支えたもの
志を持つ人は今もいる
二時限目 IT革命と二十一世紀に向けてのソニーの第二創業
ソニー(株)会長兼CEO 出井伸之
1 日本を変える「志」を高く持つ
迫られる日本の構造改革
第三の幕引きが来ている
日本の栄華とアメリカの苦悩
インターネットが世界を変える
日本は波に乗り遅れた
第二の隕石は日本に落ちない
最大のピンチと最大のチャンス
2 夢を持てば、立ち上がれる
意志さえあれば、絶対にできる
五年経てばもっと簡単になる
企業とビジネスが変わる
ソニーのDNAは挑戦心
三時限目 二十一世紀を担う人材の条件
多摩大学学長 グレゴリー・クラーク
1 物作りから頭脳の文化へ
昔の日本は強かった
日本は頭脳的ではない
二十一世紀にふさわしい教育を
学歴社会の弊害
精神的に弱い日本の大学生
インセンティブの重要性
経済よりも教育改革を
日本に語学革命を
二十一世紀は中国が中心
2 直感力と頭脳が強い文化を生む
文化やメンタリティの違い
ゆとり教育は必要か
語学を通じて視野を広げる
四時限目 改革と革命はいつも地方から
(株)ベネッセコーポレーション社長 福武總一朗
1 ユナイテッド・リージョンズ・オブ・ジャパンを目指して
岡山を再発見する
個性を持った集合体へ
見えない世界を見える形に
イマジネーションから始めよう
アイデンティティーを考える
人間中心の会社になる
回遊性ある街をつくる
世界の新たな名所
新しいメッセージをつくる
皆がアーティストになる
2 何を活かしていくべきかを考える
人生をエンジョイする
地域を魅力的にするために
未来のイメージを描く
五時限目 近くの政治、遠くの政治
衆議院議員 辻元清美
1 不可能を可能にする技術
同じ政治家なのか
選ばれる者と選ぶ者
突然の立候補
今のままではもうだめだ
森首相からの緊急電話
2 政治を変える三つのポイント
安心できる社会を目指す
議員立法で法律をつくる
官僚任せから市民主導へ
政党と個人をつなぐ窓口
古い政治の終焉
変化の予感
日本の政治はパッチワーク
理念に基づいた政策と市民参加のチャンネルを
六時限目 「Let's be proud!」
社会福祉法人プロップ・ステーション理事長 竹中ナミ
1 困難を解決する力を信じ行動する
「チャレンジド」とは何か
すべては娘から始まった
頭を切り替える
新しい言葉の提唱
2 したたかに積極的に
幸せと不幸について
生き方は自分で決める
活動の輪をどれだけ広げられるか
七時限目 公共事業----世界の潮流、日本の逆行
アウトドアライター 天野礼子
1 二十一世紀をどう生きるか
楽しかった釣り人生が一変
のんきだったアマゴちゃん
日本人にとっての川
河川政策の誤り
日本のダム建設理論
2 どのような自然を残せるか
河口堰問題を国会へ
公共事業を問う風
自然再生の時代へ
志があれば変えられる
国土交通省をどうするか
八時限目 フリーセッション「私は未来をこう変える」
1 価値観が転換する
流れは変わってきた
楽天性が前提条件
税の仕組みも変えてゆく
間違いを認めるかどうか
伝統工法の見直し
NPOに税制優遇を
2 自発性が未来を決める
本物の市民になる
関西パワーの秘密
だれかのためにではなく自分のために
立ち上がれ日本
3 総括
自由の森大学学長 筑紫哲也
あとがき
自由の森大学副学長 福岡政行
自由の森大学から
内容説明
ビジネスから教育・政治までピンチをチャンスに変えるリーダーの条件は何か?時代の先覚者が日本変革のプログラムを具体的に提言。
目次
1 志ある人々―城山三郎)
2 IT革命と二十一世紀に向けてのソニーの第二創業―出井伸之
3 二十一世紀を担う人材の条件―グレゴリー・クラーク
4 改革と革命はいつも地方から―福武総一郎
5 近くの政治、遠くの政治―辻元清美
6 「Let’s be proud!」―竹中ナミ
7 公共事業 世界の潮流、日本の逆行―天野礼子
8 フリーセッション「私は未来をこう変える」
著者等紹介
筑紫哲也[チクシテツヤ]
1935年、大分県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、59年、朝日新聞社入社。東京本社政治部記者、米軍統治下の沖縄特派員(68~70年)、ワシントン特派員(71~74年)、《朝日ジャーナル》副編集長、外報部次長を経て編集委員になり、78年からテレビ朝日系《こちらデスク》などのTVキャスターとして活躍。84年1月から87年3月まで《朝日ジャーナル》編集長を務め、89年7月、朝日新聞編集委員としてニューヨークに駐在したのを最後に、朝日新聞社を退社。89年10月よりTBSテレビ系《筑紫哲也NEWS23》キャスター編集長となり、現在に至る。著書に『筑紫哲也の 乱世を生きよ!』『筑紫哲也の この「くに」の冒険』『筑紫哲也のこの「くに」のゆくえ』(いずれも日本経済新聞社)など
福岡政行[フクオカマサユキ]
1945年、東京都生まれ。68年、早稲田大学政治経済学部卒業。73年、早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。明治学院大学法学部非常勤講師。76年、駒沢大学法学部専任講師。80年、駒沢大学法学部助教授。92年、白鴎大学法学部教授(政治学)。著書に『現代政治分析理論』(早稲田大学出版)、『現代日本の政党政治』(東洋経済新報社)、『時代の潮目を読む』(日本経済新聞社)、『最新版 手にとるように政治のことがわかる本』(かんき出版)、『できることからボランティア』(郁朋社)、『永田町の通信簿』(共著、作品社)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。