出版社内容情報
IT革命は労働市場をも大きく変化させた。ホワイトカラー層を襲うリストラの嵐、賃金格差の拡大、雇用保障の低下などで日本の中流層は風前の灯。高リスク低リターン社会の到来に個人がどう備えるべきかを問いかける。
詳しい目次
序章 「アメリカ的雇用」の神話と現実
1 レイオフは一時帰休?
2 安定雇用を望む人々
3 学歴主義
4 「ハイテク=高収入」の幻想
5 ハイリスク・ローリターン社会
第I部 二極分化したアメリカの労働市場
第1章 労働市場の構造的変化
1 解雇されるホワイトカラー
2 非正社員の増加
第2章 アメリカが抱える二つの問題
1 賃金格差の拡大
2 ジョブ・セキュリティの低下
第II部 情報化は労働市場をどう変えたか
第3章 ITの発展と労働市場の変化
1 情報化が雇用に与える影響
2 IT生産産業における例
3 IT多使用産業における例
第4章 求められるスキルと賃金格差の拡大
1 求められるスキルの変化
2 情報化と賃金格差の拡大
3 情報化による企業組織の変化
4 情報化と日本の雇用
第III部 企業統治の変化と雇用への影響
第5章 コーポレート・ガバナンスと株主資本主義の発展
1 コーポレート・ガバナンスとは何か
2 機関投資家と経営陣の攻防
3 投資家のコーポレート・ガバナンスへの関与
4 経営陣と市場との対話----IR活動の活発化
第6章 市場が企業経営を変えた
1 市場志向型経営への転換
2 ホワイトカラーの給与体系
3 株式市場の反応
第7章 日本における市場圧力の増大と雇用の変化
1 資本の国際化と市場圧力の増大
2 企業経営の変化
3 変わる労働市場
おわりに
主要参考文献
内容説明
IT時代の情報格差は労働市場にも大きな変化をもたらし、日本の中流層は、いままさに少数の優位者とそれ以外の多数とに二極分化しつつある。この現象の先進国アメリカで、実際何が起こったかを検証し、明日のビジネスマンの雇用環境を考える。
目次
「アメリカ的雇用」の神話と現実
第1部 二極分化したアメリカの労働市場(労働市場の構造的変化;アメリカが抱える二つの問題)
第2部 情報化は労働市場をどう変えたか(ITの発展と労働市場の変化;求められるスキルと賃金格差の拡大)
第3部 企業統治の変化と雇用への影響(コーポレート・ガバナンスと株主資本主義の発展;市場が企業経営を変えた;日本における市場圧力の増大と雇用の変化)
著者等紹介
高山与志子[タカヤマヨシコ]
東京大学経済学部卒業。同大大学院人文社会系研究科(社会情報学専攻)修士号取得。エール大学経営大学院修了、MBA取得。メリルリンチ証券ニューヨーク本社投資銀行部門に入社後、ニューヨーク、ロンドン、東京市場でコーポレート・ファイナンス、M&A業務に携わる。現在米系コンサルティング会社で国内外企業のIR活動のコンサルティングを行う
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。