戦略外交原論

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戦略外交原論

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  • サイズ A5判/ページ数 498p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784532134051
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C3033

内容説明

守るべきは、国家の安全、繁栄、価値観。国益の考え方から、国際情勢の戦略的判断、国益を実現するための日本の選択まで、第一線の外交官が、エピソードとデータを駆使して、縦横無尽に講義する国家戦略論。

目次

第1部 国益とは何か(人間社会を認識するモデル;国家戦略とは何か;国家の安全とは何か;いかにして繁栄するか;価値観を守るとはどういうことか)
第2部 国際情勢を戦略的に読む(国際戦略情勢概観(1)地球的規模の権力関係はどうなっているか
国際戦略情勢概観(2)東アジアの地域情勢をどう見るか
国際社会の倫理的成熟(1)啓蒙思想と国際法の登場
国際社会の倫理的成熟(2)19世紀以後の倫理の退潮と再生)
第3部 国益を実現するための課題(守れる国益、守れない国益;日本の大戦略はどうあるべきか;日米同盟をどう運用するか;対等な日米関係を目指して;関与政策とは何か;対中・対露関与政策の論点)

著者等紹介

兼原信克[カネハラノブカツ]
在大韓民国日本国大使館公使。1959年山口県生まれ、80年外務公務員採用上級試験合格、81年東京大学法学部第二類卒業、同年外務省入省。条約局法規課課長補佐、欧亜局ソヴィエト連邦課課長補佐、欧亜局ロシア課首席事務官、北米局日米安全保障条約課首席事務官、国際連合日本政府代表部参事官、条約局法規課長、総合外交政策局企画課長、北米局日米安全保障条約課長、在アメリカ合衆国日本国大使館公使、総合外交政策局総務課長、欧州局参事官、総合外交政策局参事官を経て、2011年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kentaro

6
人間は往々にして、自分の所属する社会のイメージを投射して、他者の社会を理解しようとする。人間は、群れを成す事によって種としての生存を確保するように作られている。人の群れには、群れとして生き抜く本能が与えられている。国家も人の群れである。国家の生存本能を、国家理性と呼ぶ。外界の環境や情勢を正確に認識し、自らの生存と繁栄にとって死活的な利益を定義し、その実現のための手段を合理的に組み合わせる。このような3段階の合理的思考を、戦略的思考と呼ぶ。倫理と戦略的思考は、国家が生存していく上で最も必要なものなのである。2018/10/26

まゆこ

1
日本の国益と戦略について。各国の軍事力について具体的な数字を意識したのは初めてだった。世界しにもやんわりと触れていてわかりやすかった。米軍を支持し自衛隊の役割分担を非難する部分が多くみられたので改めて安保について勉強してみたい。巻末の読書案内が膨大でした。2015/03/19

レコバ

1
確かにイデオロギー的に非常に残念な部分はあるが、特に前段において世界史を”価値観の変遷”というキーワードで論じ、その根本にある宗教感や日本の立ち位置を論じる実用性の高い哲学議論になっている。啓蒙思想や民主主義に多く依った簡便法的な説明ながら抜群の切れ味だと感じた。例えば「なぜ国際社会は戦争を禁止したのか」に対する答えを建前と本音の両面で理解していることが外交官に求められるという事がよく分かる。2014/04/30

すぐる

1
◎:日本の外交と安全保障について、これまでの世界史を振り返りながら、世界の中の日本を考え、外交の本質的な話が書かれています。後半は実際に北朝鮮や中国、ロシアなどの状態を考えつつ、現実的に国防がどうあるべきかを説明しています。国家の最高目的とは何で、国益とは何なのかが分かるようになり、またかなり教養がつく本です。書籍「日本の外交と総合的安全保障」の1,2章に本書をまとめた内容があるので、まずこちらを読んでから、本書を読むのが良いです。国際政治、世界のなかの日本を考えるうえで重要なことがまとまった良い本です。2014/03/20

キミ兄

0
現役外交官による早稲田大学での講義録。ナショナリズム台頭と外交・軍事の関係。米国とか中曽根とかちょっと偏りすぎ。☆☆☆。2011/08/01

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