出版社内容情報
世界の成長センターである東アジアへの日本企業の進出戦略は果たして成功しているのか? 人事、生産、資産運用など各分野の生産性を包括かつ精緻な国際比較に基づく分析で検証し、課題を明らかにする定量的分析。
内容説明
販売・調達から人事管理、研究開発、財務まで、日・欧米・アジア企業の国際企業戦略を多角的に比較分析。現地化の遅れが日本企業の収益率に及ぼす影響も明らかにし、感覚的議論に終止符を打つ意欲的国際共同研究。
目次
第1章 アジアにおける日・米・欧企業の国際人事管理:本社と子会社の役割
第2章 東アジアにおける生産ネットワーク:日本企業と米国企業の戦略的行動
第3章 日・米・欧多国籍企業の東アジアにおける研究開発活動
第4章 わが国海外子会社の財務戦略の特徴と問題点
第5章 グローバルなライバル企業間の競争的相互作用:韓国と日本の多国籍企業の市場参入行動
第6章 国際的アウトソーシングと垂直統合:組織の経済学の視点からの理論的展望
第7章 中国における日本企業の現地化の度合いと現状:日系海外現地法人の実証研究と中国自動車産業のケース・スタディ
第8章 中国における知的財産権保護および技術流出防止の戦略:日・米・欧の戦略比較
第9章 日本・欧米・アジア企業のタイにおける企業行動:日本企業にとっての示唆
著者等紹介
深尾京司[フカオキョウジ]
1956年生まれ。84年3月東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。一橋大学経済研究所助教授、イェール大学客員研究員、内閣府経済社会総合研究所客員主任研究官等を経て、一橋大学経済研究所教授、日本経済研究センター主任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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