組織の“重さ”―日本的企業組織の再点検

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組織の“重さ”―日本的企業組織の再点検

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  • サイズ A5判/ページ数 262p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784532133375
  • NDC分類 336.3
  • Cコード C3034

出版社内容情報

日本企業の強さの源泉であると考えられてきた創発戦略の創出と実行が機能不全に陥っている。その原因は組織の〈重さ〉にあった! 日本を代表するトップ企業への重層的な調査と鋭い分析で日本的企業組織を再点検。

内容説明

戦略情報は共有されない一方で、社内の合意形成を過剰に重視する日本の企業組織―。経営政策の転換や前進のための投資を阻害し、非合理的な経営戦略を創発する「重い組織」の実態を、詳細な質問調査表にもとづいて解明する本格的実証分析。

目次

第1章 日本企業の組織問題:創発戦略・効率的組織運営を阻む組織の劣化
第2章 組織の“重さ”指標の作成
第3章 調整比率と組織の“重さ”
第4章 計画・標準化・ルール
第5章 ヒエラルキーと組織の“重さ”
第6章 パワー分布と組織の“重さ”
第7章 水平関係と組織の“重さ”
第8章 組織プロセス変数と組織の“重さ”
第9章 組織の“重さ”の克服に向かって
終章 日本型組織の再活性化に向けて
付録

著者等紹介

沼上幹[ヌマガミツヨシ]
1960年生まれ。1988年一橋大学大学院商学研究科博士課程単位修得。成城大学経済学部専任講師。1991年一橋大学商学部産業経営研究所専任講師。2000年一橋大学博士(商学)。一橋大学大学院商学研究科教授。主著に『液晶ディスプレイの技術革新史』(白桃書房、日経・経済図書文化賞、エコノミスト賞受賞、1999)など

軽部大[カルベマサル]
1969年生まれ。1998年一橋大学大学院商学研究科博士課程修了。博士(商学)。東京経済大学経営学部専任講師。2002年一橋大学イノベーション研究センター助教授。一橋大学イノベーション研究センター准教授

加藤俊彦[カトウトシヒコ]
1967年生まれ。1997年一橋大学大学院商学研究科博士課程単位修得。東京都立大学経済学部専任講師。1998年一橋大学博士(商学)。2001年一橋大学大学院商学研究科助教授。一橋大学大学院商学研究科准教授

田中一弘[タナカカズヒロ]
1966年生まれ。1999年一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了。博士(商学)。神戸大学大学院経営学研究科助教授。2003年一橋大学大学院商学研究科助教授。一橋大学大学院商学研究科准教授

島本実[シマモトミノル]
1969年生まれ。1999年一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了。博士(商学)。2002年愛知学院大学経営学部助教授。2004年一橋大学大学院商学研究科助教授。一橋大学大学院商学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まやま

1
週刊エコノミストで沼上氏の組織の重さに関する論考を読んで興味を持ち、この本を手にとり、とても面白く読んだ。学術的な調査に関する記述の部分は統計学を学んでいない私には少々退屈なところもあったが、全体としてそうだろうなあ とうなずける内容だった。2013/04/12

yu01

1
組織の<重さ>…学術書らしからぬ直感的なタイトルに、今を代表する経営学者の危機感を感じる。組織が重くては他の手が打てない。戦略やイノベーションと少なくとも同時に議論されなければ有効ではないはずだ。しかし、経営学の中でも組織の調査はとくに難しい。本書は、加護野・野中らが83年にやった調査以来の研究であるという。環境複雑性が考慮されていないなどいくつかの一般性に関する懸念はあるが、組織論の基本概念を改めて操作化し、「有機的組織」の過剰が重さにつながっていることを定量的に示した意義は大きいだろう。2013/04/05

0
バブル崩壊後の日本企業の低迷の原因を組織内部の権力構造、リーダーシップ、コミュニケーション等から探索する。かつての日本企業の強さは緊密な部署間のコミュニケーション、連携ができるネットワークにあったが、時間が経つにつれ、ネットワークは制御できないほど複雑化し、一つ案件を通すのにも大量の人間とコミュニケーションが必要で、組織自体が「重く」なってしまっているのではないかと分析されている。どうすれば組織を「軽く」できるのかについても示唆がある。2017/05/17

川原 健太郎

0
13-40/42013/09/21

るるこ

0
まずこの本が重かった2012/10/18

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