出版社内容情報
教育もサービスの一つであり、「市場」を活用して効率化していくことが望ましい。本書は、受験体制などの歪みを解消し、高等教育の質を高めていくための考え方、具体的な政策を明快に提示する先駆的な教育改革論。
内容説明
官僚統制から消費者主権の回復へ。教育をめぐる規制の改革、就職と人材形成、受験体制と経済発展、教育市場の国際比較、女性の高学歴化など多様な観点から、経済社会の変化に対応できない「教育の失敗」を解明。経済学の視点から改革の道筋を論じた新鮮な問題提起。
目次
序章 なぜ教育の経済学が必要か
1章 教育サービスにおける消費者主権の回復
2章 消費としての教育
3章 学歴主義社会と市場志向の教育改革
4章 就職と大学教育
5章 大学への政府関与のあり方
6章 高等教育市場の変遷:米国における例をもとに
7章 教育費負担の構造:諸外国の動向とわが国の今後
8章 女性の高学歴化と就業・出産行動