出版社内容情報
新古典派やケインジアンの理論では・・・・価格調整がうまくおこなわれているかぎり長期的不況など原理的にありえないのに対して、本書では流動性選好に注目するために、かならずしも将来の購買力に結びつかない貯蓄が説明され、それが長期的不況の原因となることが明らかにされるのである。
内容説明
新古典派、ケインジアンの理論を一刀両断。「価格理論」にとって代わる画期的な「利子理論」を確立。バブル発生と崩壊、長期不況と景気回復のメカニズムを鮮やかに解明。
目次
第1章 経済学は不況を説明できるか
第2章 資産と流動性
第3章 利子率とは何か
第4章 長期不況はなぜ起こるのか
第5章 新しい有効需要分析
第6章 不況の処方箋
第7章 税制と不況
第8章 何がバブルを生み出すか
第9章 不平等と不況