日経文庫<br> ゲーム理論入門

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日経文庫
ゲーム理論入門

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  • サイズ B40判/ページ数 242p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784532108298
  • NDC分類 331.19
  • Cコード C1234

出版社内容情報

目次

I ゲーム理論を学ぼう

   1 ゲーム理論とゲーム的状況
   2 協力ゲームと非協力ゲーム
   3 ゲーム的状況の表現
   4 ゲーム理論が与えてきたもの
   5 本書を読まれるにあたって

II 非協力ゲームI:行動決定が同時に行われる場合

   1 事例による把握
   2 戦略形ゲーム
   3 戦略の支配
   4 囚人のジレンマ
   5 最適反応戦略とナッシュ均衡
   6 戦略の支配とナッシュ均衡
   7 混合戦略
   8 ナッシュ均衡の求め方
   9 ナッシュ均衡の応用例:クールノーの複占市場
   10 マックスミニ戦略
   11 2人定和ゲームとミニマックス定理
   12 多人数戦略形ゲーム
   13 利得と期待効用
   練習問題

III 非協力ゲームII:行動決定が時間をおいて行われる場合

   1 事例による把握
   2 展開形ゲーム
   3 戦略形ゲーム表現
   4 ナッシュ均衡
   5 部分ゲーム完全均衡
   6 チェーンストア・パラドックス
   7 繰り返しゲーム
   8 部分ゲーム完全均衡の応用例:シュタッケルベルグの複占市場
   練習問題

IV 情報不完備なゲーム

   1 事例による把握:行動決定が同時に行われる場合
   2 ベイジアンゲームの戦略形ゲーム表現
   3 ベイジアン均衡
   4 事例による把握:行動決定が時間をおいて行われる場合
   5 ベイジアンゲームの展開形ゲーム表現
   6 完全ベイジアン均衡
   7 情報不完備なゲームの応用例:中古車市場とレモン
   練習問題

V 2人協力ゲーム:交渉ゲーム

   1 協力ゲーム理論と非協力ゲーム理論
   2 事例による把握と相関戦略
   3 実現可能集合と交渉の基準点
   4 交渉ゲーム
   5 ナッシュ交渉解と公理系
   6 ナッシュ交渉解に対する非協力ゲームからのアプローチ
   7 譲渡可能効用とサイドペイメント
   練習問題

VI 多人数協力ゲーム:特性関数形ゲーム

   1 事例による把握
   2 特性関数形ゲーム
   3 優加法性と全員提携の形成
   4 配分
   5 コア
   6 仁
   7 シャープレイ値
   8 特性関数形ゲームにおけるその他の解
   練習問題

VII 進化と学習のゲーム理論

   1 進化と学習のゲーム理論を学ぶ前に
   2 進化論的ゲーム理論
   3 進化的安定戦略
   4 混合戦略型の行動様式まで考えた進化的安定戦略
   5 進化ゲームの動学的モデル
   6 適応型学習に基づくゲーム理論I:現在の状態の観察
   7 適応型学習に基づくゲーム理論II:過去の経験の記憶
   練習問題

<文献ガイド> ゲーム理論をより深く学ぶために

練習問題の略解
事項索引
人名索引

内容説明

他の人々がどのような行動をとるかを常に考慮に入れながら、自分がどのような意思決定をするべきかをゲーム理論は明らかにします。人の関係から、企業、国家の関係までゲーム理論の応用範囲は広い。経済学、経営学はもちろん、政治学、社会学、生物学を学ぶ人にも欠かせない知識です。本書では、ゲーム理論のおもしろさを伝えるため、具体的な数値に基づいて解説しました。理解を深めるため、練習問題と詳しい解説を掲載しました。

目次

ゲーム理論を学ぼう
非協力ゲーム(行動決定が同時に行われる場合;行動決定が時間をおいて行われる場合)
情報不完備なゲーム
2人協力ゲーム:交渉ゲーム
多人数協力ゲーム:特性関数形ゲーム
進化と学習のゲーム理論

著者等紹介

武藤滋夫[ムトウシゲオ]
1950年東京生まれ。73年東京工業大学工学部社会工学科卒業。77年コーネル大学大学院工学研究科オペレーションズ・リサーチ専攻M.S.課程修了。78年コーネル大学大学院工学研究科オペレーションズ・リサーチ専攻Ph.D課程修了。79年東京工業大学理学部情報科学科助手。82年東北大学経済学部助教授。90年東北大学経済学部教授。96年東京都立大学経済学部教授。現在東京工業大学大学院社会理工学研究科教授。著書に『協力ゲームの理論』(共著、東京大学出版会、1985)。『投票システムのゲーム分析』(共著、日科技連出版社、1998)。『ゲーム理論で解く』(編著、有斐閣、2000)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobu A

6
先日読了の「利己的な遺伝子」を読んでいると、大事なテーマの一つだと感じ学ぶべく手に取った1冊。ゲーム理論は経済学でも耳にしたなと思ったら、経済学から誕生し社会学やコンピューター学といった様々な学問分野でも応用されるようになったとのこと。そもそも完全競争市場や独占市場は存在し得ない。そういう意味で理論理解の重要性は感じるが、数式が結構入ってくるから正直難しい。本著は各章末に練習問題も設けて確認も出来、分かり易く解説しているが、入門書とは言い難い。途中から集中力が切れ、斜め読み読了。必要性を感じたら再読だな。2021/08/27

金糸雀

5
文字が小さいので書き込みができないことを除けば良著すぎて鼻血が出る

4
ゲーム理論を全く知らない親友にこの本と図解ゲーム理論をあげた。このシリーズは相変わらず文字が小さいが、コンパクトな割にしっかり基礎的なことがわかりやすく書かれている。厳密的なことはそれほど書かれていないが、非協力ゲームも協力ゲームの簡単な例を通して、NEやコアなどについて書かれている。武藤先生の本は青色の表紙のゲーム理論がおすすめである。2015/07/26

あおいとり。

4
協力ゲームのところを重点的に再読。相関均衡について厳密に触れられている入門書があまりなかったのでその部分は時間をかけて読んだ。新書サイズのため渡邊ゲームと比べるとややコンテンツの量に少なさを感じるが、それでもきっちり非協力、協力ゲームの大枠を押さえている点が良著と言われる所以なのだろう。ちょっとゲーム理論に興味ある初学者には最高の入門書。2014/07/05

kusano

4
ゲーム理論の大枠を新書サイズで解説してしまう一冊.非協力ゲーム,協力ゲームから進化ゲームについても章を設けている.扱う範囲が広いので,一つ一つの章の記述はたいへん簡潔で,長所でもあり短所でもある.演習問題はその章の内容の確認レベルに留まり,例えば無限繰り返しゲームなど演習問題で扱われていないものもあるが,本書の「できるだけ数式を用いない」という立場からは仕方のないことであろう.章ごとに必ず事例を複数あげている点は,現実との関連をもたせるという意味で非常に優れていたように思う.2011/12/05

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