出版社内容情報
多様化する労働市場の変化をどう見るかを、新しい経済理論や組織の経済学のエッセンスを ふまえてやさしく解説。日本型雇用システムの有効性、女性・高齢者労働など、現実の経済の 具体的な動きがよくわかる。
内容説明
日本的雇用システムから昇進、賃金格差、失業まで現実の経済の動きを具体例を用いてやさしく解説。
目次
第1章 労働経済入門
第2章 労働市場をみる
第3章 労働供給とは
第4章 労働需要の決まり方
第5章 年功賃金制度
第6章 長期雇用制度
第7章 労働者のキャリアと昇進
第8章 労働組合の役割
第9章 さまざまな賃金格差
第10章 失業と労働市場
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ああああ
3
労働経済学についての基礎が分かりやすく書いてある。といってもまったくの素人である私には、それでも難しいんですけどね。人によっては本書であげられる説・定義に納得いかない部分もあるだろうけど、あくまで「労働」についての「考え方」なので、人事・労務に関わる方の補助線として、とてもやくにたつとおもいました まる2014/06/26
にゃん吉
1
終身雇用、賃金格差など、労働にまつわる種々のトピックを通じて労働経済学のエッセンスが示されるような構成。色々な仮説が示され、なかなか面白いのですが、ミクロ経済学の知識が足りないのも痛感するところでした。 2019/08/03
Nさん
1
労働需要と供給の決定から、日本的経営(三種の神器)終身雇用制度・年功賃金制度・労働組合の役割や、賃金格差・失業などを理論と実証の両面から解説している。長期雇用を例にとっても、「それが日本の慣行だし、若い間は薄給でも、買ってでも苦労して、会社に報いてきたんじゃ?」なんて、アバウトな回答をしてしまいそうだけど、本書では、自社独自の技術が他社では使えなくなるから転職しなくなる、若手は自分に合った本職をまだ見つけていない、など様々な仮説が紹介されていて、いちいち面倒臭い(笑)一意ではない、様々な考え方を知れた。2017/04/07
さっちゃん
1
オイコノミアで有名な大竹文雄の本。 本書は労働経済学について書かれており、大学での講義を元にして作成されたそうだ。 大学生はもちろん、もう社会人の方でも楽しめる本となっており、労働について、経済学的に考えたいと思った方にぴったりの本だと個人的には思った。2013/10/10
葉
1
実証データを使って所得と労働の関係や失業問題を取り上げていた本であった。基本的な事項も載っており、非常に有益な情報を得れた。2013/04/16