内容説明
科学やテクノロジーに依存し、「自由」と「権利」の名のもとに遺伝子・生殖細胞・身体の改変や、不死までも求め始めた人類。その先に待っているのは本当に「すばらしい新世界」なのか?米大統領生命倫理委員会を率いる著者による、「人間が人間でいられる未来」を守るための勇気ある提言の数々。
目次
第1部 テクノロジーと倫理学の本質と目的(テクノロジーの問題点とリベラル民主主義;倫理学の実践―どのように行動すればよいか)
第2部 バイオテクノロジーからの倫理学的挑戦(研究室における生命の意味;遺伝子テクノロジー時代の到来;クローニングと人間後の未来;臓器売買は許されるのか―その是非、所有権、進歩の代償 ほか)
第3部 生物学の本質と目的(生物学の永遠の限界)
著者等紹介
カス,レオン・R.[カス,レオンR.][Kass,Leon R.]
医学博士。シカゴ大学で生物学・医学を修め、ハーバード大学で博士号を取得。世界初の生命倫理学研究所「ヘイスティングス・センター」創立メンバーの一員。現在、シカゴ大学教授ならびに政策研究シンクタンク「アメリカン・エンタープライズ研究所」の特別研究員をつとめる。2001年、ブッシュ大統領より大統領生命倫理委員会の委員長に任命される
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