内容説明
自然が神の象徴であるという直感を描いた処女作「自然」、人間精神の自立性と無限性を説いた「アメリカの学者」「神学部講演」等、初期の重要論文を収録。
目次
天文学
博物学者
自然
アメリカの学者
神学部講演
自然の方法
自然
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koichiro Minematsu
63
タイトルがタイトルだけに興味を持って読みましたが、どのセクションも学会講演収録のようで、その堅さが頭に馴染みません。最後の「自然」だけはしっくりきましたね。「神」という言葉が宗教的価値観の違いもあるし、狩猟民族のエマソンと農耕民族の私では、唯一見えたのは「八百万の神」でした。自然の魅力も自然の魔力もそこに畏敬の念を感じるのは、きっと過去に戻ろうとしている気がします。そこからまた、明日に未来に進もうと。自然に触れるとはそういうことかと感じたエマソンでした。2021/02/23
しょ~や
1
非常に面白い考え方だと思います。初めてエマソンの本を読んだので、訳者のエマソン解説と照らしながら読みましたが、そうするとまた端々の表現に気づくことがあって良かったです2013/05/08
ローリングエルボー
0
わからん。個人の中に神があるということか。2014/09/05
Yoshi
0
最初は西洋的な自然を物、道具、機械と見做すデカルト的な視点で物が語られてるのもチラホラあり、出発点が西洋の人だな、という感想を持ったが後半へ行くにつれ東洋的な万物一体感が増してきてそれが神とつながっていく。 言ってはいけないが非常に高潔な文章を延々と読まされるので眠くなってしまうが、超絶主義がどういったものなのかの断片を読み取ることができる。2022/08/04